3連覇に向け好発進のバニャイヤ、開幕戦勝利より「バイクへの理解が深まったコトが大事」王者の余裕?
MotoGP開幕戦カタールGP決勝を制したフランチェスコ・バニャイヤだが、彼は今回のレースでは勝つことよりも2024年型マシンをより深く理解することが重要だったと語った。
MotoGPの2024年シーズン開幕戦は、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが優勝。前年王者が良いスタートを切ったが、本人は優勝そのものよりも、新型マシンの理解が重要だったと振り返っている。
スプリントレースではタイヤの内圧が高くなり、ドゥカティが抱えるチャタリングの問題に見舞われ、バニャイヤは4位に終わった。しかし決勝レースでは良いスタートを切って1周目にトップへと浮上すると、一度も前を譲ることなく完璧なレース運びで勝利してみせた。
3連覇に向けて良好な開幕戦となったと言えそうだが、バニャイヤはレース全体を通じて最新マシン、デスモセディチGP24について学びをより深めたことと比較すれば、カタールGPの勝利は”根本的”なモノではなかったと語った。
「たしかにポイントとしても、チャンピオンシップ争いのためにも(優勝は)非常に重要なことだ。でも、それがとても根本的なモノなわけではない」
「チャンピオンシップはとても、とても長いからね」
「僕らはこの先まだ40レースを残していて、時には勝ちにいくのはリスクが高すぎることきもある。だから次のレースに向けてモチベーションを高めることが重要なんだ」
Francesco Bagnaia, Ducati Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「最も大事なことは、ユーズドタイヤを履いたこのバイクをより深く理解できたということだ。なぜならセパンテストやここ(カタール)はグリップレベルがとても高いから、タイヤ(のパフォーマンス)も落ちてこなかったからね」
「そういったフィーリングを持ったのは今回が初めてだったんだ。だから理解するのは重要なことだった」
「それがいちばん重要なことだった。優勝は間違いなく素晴らしいことだし、大事だけどね」
「でもそれ以上に、このバイクでパフォーマンスを発揮する方法をより深く理解することができたのが、僕にとってはより嬉しいことだったんだ」
そしてバニャイヤはスプリントレースから決勝前のウォームアップセッションで加えた変更が重要で、次戦ポルトガルGPに向けて前進したと語った。
「僕たちは黙々と取り組んでいた。既にポテンシャルは分かっていたんだ」
「昨日、レースに向けて変更を加える事が大事だと分かっていたからベストを尽くした。ウォームアップで重要な仕事を行なえたし、レースもスプリントとは違うマネジメントができた。とても満足しているよ」
「僕らはこのバイクで一歩前進した状態でポルティマオに向かえているんだ」
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