逆転タイトル目指すも届かなかったバニャイヤ「優勝か転倒しかなかった」

ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはタイトル争いを賭け、優勝を目前にして転倒リタイヤしたことについて失望したとするも、優勝か転倒のどちらかにしかならなかったと認めた。

逆転タイトル目指すも届かなかったバニャイヤ「優勝か転倒しかなかった」

 2021年シーズンのタイトル争いは第16戦エミリア・ロマーニャGPを前にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がリード。52ポイント差でそれを追っていたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、今大会でクアルタラロより3ポイント以上多くポイントを獲得しなければ、クアルタラロの戴冠を許してしまうという状況だった。

 ポールポジションからスタートしたバニャイヤは、全27周のレースのうち22周をリード。逆転タイトル獲得に向け、流れを引き寄せようとしていた。この時、予選15番手だったクアルタラロはポジションを5番手にまで回復していたが、バニャイヤの優勝でタイトル決定は次戦以降に持ち越されるかと思われていたのだ。

 しかし、悲劇は23周目の最終コーナーを前にした第15コーナーで起きた。優勝を目前していたバニャイヤが残り4周のところで転倒しそのままリタイヤ。この瞬間、クアルタラロはフランス人初のMotoGP世界タイトル獲得を祝うこととなった。

 バニャイヤは今回、チームメイトであるジャック・ミラーと共にフロントにハードタイヤを選択しレースに臨んでいた。後にこの選択について両者は、涼しいコンディションの中でハードタイヤを選択したことは賭けだったとするも、それが功を奏したと認めた。だが最終的には、両者とも同じ第15コーナーで転倒する結果となってしまった。

「集中力に欠けていたわけではないのは確かだ」

 バニャイヤはタイトルを逃した転倒についてそう振り返った。

「僕はプッシュしていた。今日は優勝するかグラベル行き(転倒)になるかしかなかったけどね。優勝するために全力を尽くしていたけど、クラッシュしてしまった」

「タイヤ選択に関しては良い選択をしたと思う。ハードタイヤは唯一ブレーキングで助けとなってくれた。僕にとってミディアムはソフトより悪かったんだ」

「ソフトは昨日(土曜日)と今朝(日曜日)試したけど、限界だった。だからハードを選んだのは正しかった」

「ただ、タイヤの温度を保つために毎ラップ必死にプッシュしなければならなかった。だから、このラップ(23周目)では第8コーナーで少し早めにブレーキをかけてしまったのかもしれない」

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「僕が言いたいことは、僕たちは沢山の仕事をしたということだ。今週末は大変だった。5週間前(同じミサノで開催された第14戦サンマリノGPで優勝した時)よりペースが上がっていたからね」

「今日は僕たちが再びトップに立ったことを証明できたのだから、このことに喜ぶべきだと思う。でも僕たちが失望していることも確かだ」

 クアルタラロがタイトルを獲得した後、ピットレーンで最初に祝福にかけつけたバニャイヤは、クアルタラロのほうがチャンピオンに相応しいライダーだと語った。

「今日の自分のパフォーマンスには満足している。もちろん結果は残念だけどね。もっと良いものを期待していたから。でも、僕たちは常に競争力を高めるよう努力しているし、来年は良い方向に向かうと確信しているよ」

「それから僕はファビオに、このタイトルは彼に相応しいと伝えた」

「当然だけど彼は、彼はこのタイトルに相応しい。だから彼のことが嬉しいね。彼は昨年僕のような状況下にいた。彼がこのように(チャンピオンシップに)勝ったのは初めてで、(昨シーズン)終盤はミスを犯していたからだ」

「僕は今、昨年の彼のような状況にいる。そして来年のためにより多くの準備をして僕たちは戻ってくると思う」

 

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