バスティアニーニ「ギリギリだけど良いオーバーテイクだった」優勝決めた”接触”追い抜きには批判も
MotoGPエミリア・ロマーニャGP決勝で勝利したドゥカティのエネア・バスティアニーニは、物議を醸している最終ラップの追い抜きについて、完全にフェアなものだったと自信を示した。
MotoGPエミリア・ロマーニャGP決勝でエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が勝利を手にした最終ラップの追い抜きが物議を醸しているが、本人としては全くフェアなものだったと考えている。
バスティアニーニはレースの大部分で2番手を走行し、ホルヘ・マルティン(プラマック)を追い抜くチャンスを狙っていた。
そしてラストラップにバスティアニーニは動き、ターン4でマルティンのインに飛び込み、ふたりは接触。マルティンがコース外にマシンを逃がす形となり、バスティアニーニは先頭に立つと、そのままトップチェッカーを受けて今季2勝目となった。
このバスティアニーニのオーバーテイクには、マルティンから「ちょっとやり過ぎだった」と批判が向けられている。また3位となったマルク・マルケス(グレシーニ)からは、追い抜きの際に白線を越えていたため、ペナルティを受けるべきだったという主張も見られた。
一連の動きは審議対象にはなっておらず、ペナルティも発生していない。バスティアニーニはレース後の取材に対して、問題のないオーバーテイクだったと語っている。
「ホルヘが満足していなかったけど、僕が追い抜いたときにはかなりギャップが縮まっていたんだ。限界ギリギリだったけど、あれは良いオーバーテイクだった」
バスティアニーニはそう語った。
「レースに勝てるチャンスがあるなら、それをすべきなんだ。たしかに、あれは限界ギリギリだったけど、それが唯一の方法だった」
「僕はラストラップのターン4にしか彼を攻撃するチャンスが無いと思っていた。彼はラインを閉めようとしていて、僕はフロントがちょっと限界に来ていたけど、あのコーナーで締め出して、レースに勝ったんだ」
Enea Bastianini, Ducati Team
写真: Ducati Corse
エミリア・ロマーニャGPではマルティンがレースを基本的に支配していた。バスティアニーニは今回のマルティンは特に後半セクターで強かったため、ターン4で追い抜くしかチャンスが無かったのだと強調した。
「ホルヘは1周目から信じられないほどで、凄くプッシュしていた。レース折り返しのところで、僕は彼に少し離されていたけど、その後数周で再び差を縮めていった」
「(ターン4での追い抜きは)僕にとって唯一のチャンスだった。彼がターン10の出口からのセクター3で最強だったせいでね」
「何故かは分からないけど、(ターン6からターン8の)長いストレートの終わりでは、僕は常に0.2~0.3秒を足りていなかった。あそこが唯一の勝つチャンスだったんだ」
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