バスティアニーニ「今のままではタイトル候補にはなれない」イギリスGP完勝も”一貫性”改善必須と認識
エネア・バスティアニーニは最近調子を上げているものの、2024年のMotoGPタイトル争いについて、今のままでは自らに大きなチャンスがあるとは考えていないようだ。
Enea Bastianini, Ducati Team
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ドゥカティのエネア・バスティアニーニは後半戦を好調にスタートさせたものの、MotoGPのタイトル争いにおける有力候補とまでは考えられていないと語った。
バスティアニーニはサマーブレイク明けのイギリスGPで、スプリントレースと決勝レースを勝利。チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤやホルヘ・マルティン(プラマック)というタイトル争い中のライダーを負かして最大獲得可能な37ポイントを獲得する、ここ最近でも最高のパフォーマンスを見せた。
結果としてバスティアニーニは、マルク・マルケス(グレシーニ)を上回ってランキング3番手に浮上。首位のマルティンからは49ポイント差につけた。
今シーズンのレースは残り10戦で、合計370ポイントを獲得できる。つまり、バスティアニーニにもタイトル争いの可能性は十分残されていると言える。
ただバスティアニーニはタイトル争いにおいて自らが有力候補になることは、今の状態では難しいと見ている。一貫性でバニャイヤとマルティンに劣っているためだ。
「現時点では僕は自分のことをタイトル候補だとはみなしていない。というのも、ペッコ(バニャイヤ)とホルヘは毎レースで僕と比べてより一貫した速さを示しているからね」
バスティアニーニはそう語る。
「僕は何かが欠けていると感じたり、彼らの後ろに甘んじていたりすることが往々にしてある。もし僕がタイトル候補になりたいのなら、その点を改善しなくちゃいけない」
「(イギリスGPの勝利は)その手始めてとしては良いスタートだ。僕も今シーズンの残りをこういう感じで続けていきたいと思っている。チャンピオンシップ終盤でチャンスがあれば、そこでどうなるか様子を見てみよう」
なおバスティアニーニがそう自己評価する一方で、バニャイヤはタイトル争いにチームメイトが加われると考えていて、イギリスGPでの成功が残り10戦に向けたモチベーションになるだろうと語った。
「彼は常に戦いに加わってきていた」とバニャイヤは言う。
「必要なのはもっと一貫性を発揮することだけで、今回の結果は彼にこのレベルで常に戦うことのモチベーションを与えてくれるだろう」
「彼が最後のレースまでチャンピオンシップを争うだろうというのは、普通のことだ。彼はとても速いし、タイヤの使い方も非常に上手なんだ。僕たちは常に彼のことを(タイトル争いで)考慮する必要がある」
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