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バスティアニーニ、スタート直前に“まさか”のクラッシュ。「ザルコを避けられなかった」と説明

MotoGPイタリアGPの決勝レーススタート直前に、ホームストレートでヨハン・ザルコと衝突してクラッシュしてしまったエネア・バスティアニーニ。彼は当時ブレーキングでザルコを避けることができなかったと説明した。

Enea Bastianini, Esponsorama Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ムジェロ・サーキットで行なわれたMotoGP第6戦イタリアGPは、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)によるポール・トゥ・ウィンで幕を閉じたが、その決勝レーススタート直前にはあるトラブルが発生していた。

 各車がレース開始に向けたフォーメーションラップに入り、グリッドにつく直前にエネア・バスティアニーニ(エスポンソラマ)がクラッシュを喫してしまったのだ。彼は前方を走るヨハン・ザルコ(プラマック)に反応してブレーキを掛けたが、ジャックナイフ状態でクラッシュ。その際にザルコのマシン後部に接触してしまっていた。

 スタート直前のアクシデントとなったものの、なんとかこれはレース開始には影響せず。ただバスティアニーニはこの転倒によりレースをリタイアで終えており、また足には怪我を負ってしまった。

 バスティアニーニはこのアクシデントに関して、ザルコのブレーキングが“とても奇妙”なものであり、避けることは不可能だったと説明している。

「本当に厳しい1日だった。でもそれはどのライダーも同じだと思う。ジェイソン(デュパスキエ)の事故死のことが知らされて、僕らはレースに集中できていなかったと思うんだ」と、バスティアニーニ。

「そしてグリッドへ向かった時、ザルコはかなり奇妙な形でハードブレーキングしていて、彼にぶつからないのは無理なことだった」

「僕にしてみればクレイジーなことだった。それが僕に言えることだ」

「分からない。身体は痛めてしまったし、(次戦)バルセロナに向けて回復することが重要だ。モンメロでどうなるか様子を見てみよう」

 このアクシデントでマシン後部が破損してしまったザルコ。彼は衝突によってレースが台無しになると考えていたものの、バスティアニーニが大きな怪我を負うことが無かったことを喜んだ。

「いろいろなことがあった。スタート前にもね。バスティアニーニが僕にぶつかったんだ」と、ザルコはCanal+に語った。

「僕らは(ウォームアップラップで)最終コーナーを曲がって加速して、タイヤの熱を維持して、スタートに備えるためにブレーキングをする」

「それで……その時の様子を今見れるけど(モニターで映像を見つつ)ああ、大事なのは彼に重い怪我がなかったということだ」

「でもバイクについては、衝突があったからレースは台無しにされたか、と思っていた」

「シートを見て、問題ないと思えてスタートを切った。素晴らしいスタートとはいかなかったけど、ポジションを維持することはできたよ」

 なお最終的にザルコはミゲル・オリベイラ(KTM)とジョアン・ミル(スズキ)との表彰台争いに敗れ、4位でフィニッシュしている。

 

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