バスティアニーニ「開幕戦より重要な勝利だ」アメリカズGPでドゥカティ本家下す

　サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたMotoGP第4戦アメリカズGPは、グレシーニのエネア・バスティアニーニが優勝。彼は今回の勝利が、開幕戦カタールGPで果たした初優勝よりも重要だと感じている。

　バスティアニーニは決勝レースを5番グリッドからスタートすると、序盤から終始トップグループを走行。中盤には2番手に浮上し、先頭を走るドゥカティのジャック・ミラーにプレシャーをかけ、オーバーテイクを完了。終盤までペースを崩すこと無く走りきり、シーズン2勝目を挙げた。

　彼は今回の戦略について、タイヤとフィジカル面を労ることだったと振り返った。

「今日の戦略は主にタイヤをセーブすること、そしてフィジカル面をマネジメントしていくことだった。特にセクター4ではね」

「レース後半になるとカタールのように上手くいき始めたのが分かった。でも序盤は自信がそんなに無かったんだ。（スズキのアレックス）リンスが僕を追い抜こうとプレッシャーをかけてきたし、僕もあんまり余裕はなかったからハードに攻めなくちゃいけなかった。そして中盤からは攻めていったんだ」

「そうやって、勝つことができた。僕はこのサーキットも観客の皆も大好きだから、素晴らしいよね」

「カタールはドゥカティにとってかなり相性の良い場所だった。ストレート成分が多くて、僕らのパワーというアドバンテージを活かせるからね。そしてここでも、他のドゥカティ勢よりも速かった。この先もこうした結果を再現できればなと思う。今日は、この結果をお祝いしたいけどね」

　なお2勝目を挙げたバスティアニーニは、開幕戦と今回の勝利、そのどちらがより重要だと考えるかと尋ねられたが、彼はより一貫していたという意味で、アメリカズGPの勝利は特別だと答えた。

「ちょっと分からないな。僕としては、全部のレースが重要だし、ポイントを稼ぐことが重要なんだ」

「カタールGPはでの勝利は、ファウスト（グレシーニ／チーム創設者）へ初めて捧げることができたという点でも凄く特別だった。でも個人的には今日の結果の方が良かった。理由は僕がより一貫していたからだ。アルゼンチンGPは妙な週末になってしまっていたんだ。僕としては、今日の勝利はより特別なものだよ」