9位争いがまるで優勝争いだった! クアルタラロ、ジョアン・ミルとの戦い制し首位キープ
ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは、フランスGPでチャンピオンシップ上のライバルであるジョアン・ミルと“まるで優勝争い”かのように9位を争ったとレースを振り返った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は母国戦であるMotoGP第10戦フランスGPをポイントリーダーで迎え、予選ではポールポジションを獲得。しかし決勝では一転、苦戦を強いられた。
決勝開始直前に雨があり、ウエットレースとなったフランスGP。クアルタラロはペースが上がらず、ライバルたちのオーバーテイクを次々と許して10番手周辺にまで後退してしまった。
タイトルを争うクアルタラロにとっては痛い状態だが、幸いなことに直接のライバルであるジョアン・ミル(スズキ)もバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の転倒を避けるために1周目に最後尾付近までポジションを落としていた。
ミルはその後徐々にポジションを回復してクアルタラロの集団に追いつき、両者は9位を争ってのバトルを展開することとなった。
特に最終ラップではミルがクアルタラロをターン8で追い抜くと、バックストレートエンドのターン9〜10ではクアルタラロが抜き返していくという白熱した争いが見られた。
最終的にはクアルタラロが9位、ミルが11位でフィニッシュしたため、チャンピオンシップのランキングではクアルタラロが首位をキープ。ミルに対するギャップも2ポイント広げた。
クアルタラロはこのレースを振り返ると、9位争いがまるで優勝を争っているかのようだったと語った。
「レース中にチャンピオンシップについて考えるのは、今回が初めてだと思う」と、クアルタラロ。
「ジョアンが僕を追い抜いたときには、『いやいや、何も試さずに終われないでしょ』となった」
「ターン9に向けては本当にハードブレーキングをかけて、少しワイドになっていた彼を追い抜いた。ただ僕も多少膨らんでしまったんだ。限界を超えていたせいだね。このバトルは9位を争うものだったけど、まるで優勝争いかのようだった」
「とても楽しかったよ。皆が100%の力を出し切っていた」
「だから先頭集団から遠かろうと、とても楽しかったんだ。今回のバトルは素晴らしいオーバーテイクだった」
フランスGPではFP1でもウエットコンディションでの走行となったが、クアルタラロはその際のフィーリングが悪かったため、レースに向けては大きく変更を施したもので挑んでいたという。
「かなりのリスクを冒した。どういうことかというと、僕はチームにマシンに大きな変更を加えてどうなるかを見たいと頼んだんだ。FP1でのフィーリングはかなり悪かったからね」
「そして実際、これは上手く行って、フィーリングが良くなった」
「タイヤのウォームアップではまだ苦戦していた。レース前にはこのセッティングを試したことがなかったから心配もしていたんだ」
「だからちょっと緊張していたんだけど、リスクをとる必要があるというのが確認できたのは良かったし、今日試したそのセッティングも悪くなかったよ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments