「信じられないし、怖い!」KTMビンダー、デビュー3戦目の初優勝に感無量
MotoGP第4戦チェコGPで、キャリア初優勝を収めたブラッド・ビンダー。彼はわずか3戦目で“夢の勝利”を達成したことは信じられないと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGP第4戦チェコGPはサプライズに満ちていた。KTMのルーキーライダーであるブラッド・ビンダーがレース中盤に首位に立つと、彼は独走体制でチェッカーを受けた。
ビンダーはMotoGPクラス3戦目にしてキャリア初優勝を果たすとともに、2017年にMotoGPクラスへ参戦を開始したKTMにとっての記念すべき初優勝を持ち帰った。なおルーキーライダーの勝利は、2013年のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)以来のことだ。
ビンダーはヘレス・サーキットでの2連戦の時点で既に素晴らしいパフォーマンスを示してきた。しかしそこではミスが祟って表彰台争いから脱落してしまった。
だがチェコGP決勝ではミスのない走りで序盤に3番手につけると、2連勝中の新星ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)をパス。ペースの落ちてきたフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)も軽々と追い抜いてみせた。
「今日は、僕のこれまでの人生の中でも、最も素晴らしい1日だ」と、レースを終えたビンダーは語った。
「子供の頃から夢見ていた日だ」
「なんというか、それが僕のグランプリ3戦目で実現するなんて、逆に怖い。正直に言って信じられないんだ」
「レッドブル・ルーキーズカップで始まったその日からだ。この場所を手にするために、ずっと努力してきた」
「知っての通り、僕は全クラスを通じてレッドブル・KTMで育ってきた。そし僕らはついに、MotoGPで優勝しトップに立ったんだ」
KTMのマシンRC16はタイヤに厳しいチェコGPを通じて、最も安定していたマシンに見えた。それはチームメイトのポル・エスパルガロも同じで、彼はクラッシュするまで表彰台を狙える位置につけていた。
ただビンダーは金曜のフリー走行の時点では状況は全く異なっていたと語り、チームの努力によってマシンが大きく変わったと称賛した。
「金曜日の時点では、僕らは完全に異なった状況に居た」
「僕はほとんどスロットルに触れなかったし、空中に放り出されそうだった」
「それで金曜日の夜、チームのみんなが仕事を夜の内にしてくれたんだ。それでトラックを出る前にクルーチーフと話していたときに『心配するな。明日みんなが解決してくれる』と言っていたのを思い出したんだ」
「そして彼らはそれをやってくれた。実際、FP3で既に僕のバイクは安定性を増していて、本当にフィーリングが良かったんだ」
「これもみんなが素晴らしいパッケージをまとめ上げてくれたからだ。この新しいマシンはもの凄いものだよ」
「このバイクに初めて乗ったときから僕は彼らに話していたんだ。『悪くない。間違いなく他のライダーと走っているときに大きなアドバンテージがある』とね」
「確かに、他のチームより苦戦しているところもある。だけど僕らが強いところでは、大きなアドバンテージもあるんだ」
「それが今日のレースで実を結んだ。とても信じられないことだ。今日ここに立つために助けてくれたチームのみんなには感謝してもしきれない。この先、もっともっと多くのことがあると楽しみにしているよ」
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