カタールテストで沈んだKTM、実際はもっと強い? オリベイラは開幕戦に向けポジティブ姿勢
KTMのブラッド・ビンダーは2021年シーズンに向けたプレシーズンテストでは苦戦したものの、テストで見えた結果よりもKTMは悪くないと考えているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
3月6日からロサイル・インターナショナル・サーキットで合計5日間行なわれたMotoGPのプレシーズンテスト。新シーズン、ひいては同地で行なわれる開幕戦に向けても重要なテストだが、KTMは苦戦している。
KTMはこれまで適用されてきたコンセッション(優遇措置)を今季から喪失している。昨年3勝を記録するなど大きな躍進を遂げたためだ。ただ今季は通常なら開発凍結されているエンジンを特別に開発できる許可が出ているため、ライバルからは警戒されることになった。
しかしカタールテストでKTMは存在感が薄く、タイムシート上位に顔を出すことはあまりなかった。
テストの総合タイムではミゲル・オリベイラがKTM勢のトップとなったが、首位からは1.3秒差と大きく離された16番手。チームメイトのビンダーも1.5秒遅れの17番手と後方に沈んだ。
オリベイラは以前、KTMがパフォーマンス面で壁にぶつかったことを認めていた。ただ彼いわくロサイル・インターナショナル・サーキットのレイアウトがKTMの強みを活かせないものだとも語っていた。
オリベイラとしては実際のKTM・RC16のパフォーマンスは、テストで見せた影の薄さほど悪くないと自信を持っているのだ。
「(悪コンディションで)テスト最終日を失ってしまったのはたしかに残念だった」
彼はそう口を開いた。
「やっておきたいことが結構あったんだ。でも結局、だからといって世界の終わり、というわけでもない」
「僕は実際よりも悪くないと思っているんだ。少なくとも(開幕戦の)レースウィークにはそうなるだろう」
「ここのレイアウトが僕らにはあまり合っていなくて、KTMにとっては少しチャレンジングなことは分かっている。でも良いアイデアがあるし、今よりももっと前に接近していけると確信している」
またビンダーもテスト最終日に新パーツのテストを行なえなかったことは残念がったが、テストチームによる事前評価で既にポジティブなモノだと分かっているため、慌てることはないと語った。
「レースウィークエンドにそれらのアイテムを試したら、上手くいくと言ってもいいだろう」
「これは素晴らしいことだ。僕らはテスト最終日の走行機会を失ったし、僕の転倒もあって時間を減らしたのは少し残念だったけど、これも人生だ」
「テストの最初から3日目まで走り続けることができていなかったけど、4日目はクラシュせずに完了できた。今後については、ポジティブにしか考えていないよ」
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