ビンダー、ロッシの“敬意足りない”批判に反論。「彼は神経過敏なのかもしれない」
ブラッド・ビンダーはバレンティーノ・ロッシからの『若手ライダーはライバルへの敬意が足りない』という批判に対し“神経過敏”だと反論した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
3月末に開幕を迎えたMotoGP2021年シーズンだが、その開幕戦ではバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が、一部の若手ライダーは“敬意”を欠いているとレース後に批判を展開。槍玉に挙げられたのはブラッド・ビンダー(KTM)だったが、彼は大ベテラン相手にも退かずに反論している。
ロッシが批判しているのは、コース上での走り方だ。彼はカタールGP終盤にビンダーとターン1で交錯。この際にインに飛び込んできたビンダーによって押し出される形となって、いくつかポジションを落としてしまった。
この件に関してレースディレクションが介入することはなく、ビンダーも接触などはなくクリーンなものだったと主張。しかしロッシは『相手に敬意を払わず、自分のことしか考えていないライダーもいる』と批判を展開した。
motorsport.comはこの争いに関してビンダーにコメントを求めたが、彼はロッシが“神経過敏”だと語った。
「彼との間でこういった瞬間は2度あった。1度目は去年のオーストリアだったけど、そのときは僕らはふたりとも、完全にコースを外れてしまった。だから仕方ない」
「2度目の今回は少し憤るのも普通なことだとは思う。でも公平に考えて、僕は彼に接触していないし、彼はちょっと神経過敏なのかもしれないと思うよ。僕は何も間違ったことはしていないと思う。僕は彼に並んで、ブレーキをかけ始めた。そして彼はブレーキを緩めてラインを閉めようとしていた」
「それで僕もブレーキを緩めた。話はそれで終わりだ」
KTM自体に目を移すと、彼らは開幕戦から改善を進めてきた。ミゲル・オリベイラが初日フリー走行総合11番手タイムをマークし、わずか0.030秒差でQ2直接進出圏内から漏れてしまったが、改善してきていることは確実だ。
ただビンダーはドーハGP初日を18番手タイムと後方の位置で終えている。曰くタイムアタックでリヤタイヤに問題があったことが原因だったというが、ドーハGP初日を通じて『初めて自分たちの問題に手が触れた』ように感じられたと語っている。
「コーナー進入でバイクを減速させ、曲がっていくのが良くなったように感じられたから、気分は良いよ」と、ビンダーは言う。
「僕の抱えている問題に初めて触れられたように感じるんだ」
「FP2でのタイヤは全然機能していなくて、満足できていない。氷の上を走っているようで、とても奇妙だった。でも間違いなく(バイクは)良くなってきている。今週スタッフのしてくれた良い仕事に感謝している。マシンは良くなってきていて、加えた変更によってより自信が持てているんだ」
「本当に厄介だったのは、いい仕事ができると感じられていたのにFP2ではコントロールできない問題がふたつあって、かなり痛手を受けた。少なくともQ2進出を目指すチャンスがだめになってしまったんだ」
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