ブラッド・ビンダー、KTM2年目でタイトル挑む意気込み十分。昨年新人ながら1勝
KTMのブラッド・ビンダーはMotoGP2年目となる2021年シーズンに向け、チームにはチャンピオンシップを戦っていく力が備わっていると考えていると語った
写真:: KTM Images
2020年にKTMからMotoGPクラスへデビューしたブラッド・ビンダー。彼は第4戦チェコGPでキャリア初、そしてKTMにとっても最高峰クラス初となる優勝を手にした。
2021年のKTMは、そうした活躍の結果としてコンセッション(優遇措置)を失うことが決まっているが、ビンダーは今季もKTMがチャンピオンシップを争っていけるだけの能力があると考えている。
コンセッションの資格を喪失したことでKTMはホンダやヤマハ、ドゥカティ、スズキといったライバルと同じ条件で戦うことになり、これまで許可されていたテストや開発の自由などのアドバンテージは享受できなくなった。
ただエンジンに関しては、KTMが耐久性の面で懸念があると訴えた結果、最終的に開発の許可が与えられることになったため、新シーズンに新型エンジンを投入する。この点について他メーカーは不満を訴えているが、KTMのモータースポーツディレクターを務めるピット・ベイラーは小規模な改良であり、パフォーマンスの大幅な向上を目指した作業は行なわないと主張している。
MotoGPクラスでの2年目を迎えるビンダー。彼は今季、KTMにはチャンピオンシップでタイトルに挑戦できるだけの能力があるマシンがあると自信を覗かせた。
KTMはタイトルに挑む準備ができていると思うかと訊かれたビンダーは「僕はそう考えている」と答え、次のように続けた。
「僕たちはとても競争力のあるパッケージを手にしていると思う」
「昨シーズンは自分たちのバイクがどれほど強力なのかを証明した。そして今季はより良くなると思う」
「だから僕は世界タイトルを争うために必要なものを手にしていると本気で信じているし、今年の戦いが始まるのが待ちきれないよ」
「でも何事も一歩一歩、レースごとにやっていく必要がある。どうなっていくか様子を見てみよう」
なおビンダーは2021年型のRC16に関しては、昨年型と似たものになると語っている。ただエンジンのアップデートが可能な点はアドバンテージになるという認識を示した。
「正直に言って、バイクのアップデートについては今のところはよく分かってないんだ」と、ビンダーはmotorsport.comに語った。
「テストしなくちゃいけないこと、試さなくちゃいけないことが沢山あるのは分かってる。でも僕が知る限りでは(バイクの)ベースは去年と極めて似たものだ」
「ただ一般論として、(コンセッション非適用メーカーで)エンジンにアップデートを施せるのは僕らだけだ。だから確かに少しはアドバンテージがあると思う」
「ファクトリーの人たちはいつも全力で頑張ってくれている。だから僕も自分たちのパッケージが去年よりも強くなると確信しているんだ」
「去年はそれほど(ライバルと)離れていなかった。だからどんな小さな改善でも見つけられればとても役立つだろう」
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