「クラッチローの発言は“非生産的”」ブラドル、自身への批判に反論
ホンダのMotoGPテストライダーを務めるステファン・ブラドルは、カル・クラッチローの歯に衣を着せない発言はマシン開発において“生産的ではない”と語った。

現在ホンダのMotoGPテストライダーを務めているステファン・ブラドル。彼はLCRホンダ、そしてアプリリアからMotoGPに参戦していたが、2016年を最後にフル参戦からは遠ざかっている。しかしながら、現在はホンダのマシン開発におけるカギとなる重要な人物となっている。
ブラドルは負傷療養中のホルヘ・ロレンソの代役としてチェコGPに参戦したが、LCRホンダのカル・クラッチローが「ブラドルのテストライダーとしての働きは賞賛に値するが、MotoGPフル参戦に値するほどではない」と批判的な言動を行った。
「ステファンは良い仕事をしていると思うし、このマシンで速く走っていると思うよ。テストもよくしているし情報だってもたらしてくれる」
「彼も特別なライダーだ」とクラッチローは語った。
クラッチローに対し、ブラドルはレースをするべきかと訊くと、彼は次のように答えた。
「いいや、彼はそこまでは良くはない。テストライダーとしては良いけどね。もし彼が十分に能力があれば、(今も)レギュラーライダーだっただろう」
こうしたクラッチローの発言に対しブラドルは反論を展開した。
「みんな知ってるとは思うけど……彼はいろんなことを話しているけど、常に生産的なわけじゃない」
「ああいった発言については気にしていない。僕は主としてマルク(マルケス)と働いているわけだし、僕らの関係はとても良いんだ」
ブラドルはチェコGPの前週に開催された鈴鹿8時間耐久ロードレースにもホンダから参戦。1週間という短期間でスーパーバイクからMotoGPバイクへと適応することは彼自身も“本当に未知”のものだったと認めている。
ロレンソの代役としてチェコGPに出場することになったブラドルだが、当初からHRCのテストチームと参戦する予定だったという。そして代役出場となったものの、彼は週末を通じてテストプログラムを実施した。
しかし、彼はこなすべきテスト項目の量が多すぎたと考えており、次戦オーストリアGPではより良い結果を出すためにさらなる計画を策定中だという。
「FP1で少し失った所があって、フィーリングを取り戻すには少し時間がかかってしまった。それからテストに取り組む必要のあるパーツは……これは僕の意見なんだけどレースへの準備をする中では少し多すぎたね」
「ともかく、HRCは僕の取り組むべき仕事を分かっているし、彼らは僕のパフォーマンスに満足してくれている」
「それと同時に僕自身も、レースで示したものよりも良いパフォーマンス示せるだけの力を持っていると分かっている。だけど僕のポテンシャルを示すには状況が厳しかったんだ」
「(オーストリアGPの)週末に向けて計画を立てる人たちと話し合う必要があるね」
「僕の考えでは(ブルノでは)することが多すぎた。これはテストライダーとしての見解だけど、それでもこのチームでレースをする時は結果を得たいと思うものだ。そして、モチベーションとファイティングスピリットを持つテストライダーを抱えるのは、チームにとっても良いことだよ」
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