ホンダ、欠場するマルク・マルケスの代役にブラドルを起用。2020年も代役参戦で活躍

　2021年のMotoGP開幕戦が目前に迫っているが、レプソル・ホンダは開幕戦を欠場するマルク・マルケスの代役として、テストライダーのステファン・ブラドルを起用することを明らかにした。

　マルケスは昨シーズン第2戦スペインGPでクラッシュし、右腕上腕骨を骨折。3度の手術を経て、2021年シーズンの復帰に向けて治療を進めてきた。

　今年3月になり彼はバイクへの乗車が可能となったため、MotoGPマシンの市販レプリカであるRC213V-Sを使用したトレーニングを行なうなどのトレーニングを開始。復帰に向けた準備は順調のように見えた。しかし医師の診断を受けた結果、カタールGPには出場せずに回復に向けた計画を続ける方が良いとの判断が下り、マルケスは開幕戦を欠場することになった。

　なお連戦で行なわれる第2戦ドーハGPの欠場については、ホンダはまだ明確な発表を行なっていないものの、マルケスは自身のSNSで、ドーハも欠場すべきとのアドバイスを医師から受けていることを認めている。

　昨シーズンと同じくマルケスの代役を務めることになったブラドルだが、彼はホンダのために良い情報を集めたいとコメントを寄せた。

「まず最初にマルクが全快することを祈り、そしてHRCへの感謝を述べたい」

「僕らは良好なプレシーズンテストを終え、良いライディングができた。忙しい2020年シーズンを経て、2021年に向けた良いスタートを切ることができたよ。願わくば今回も力強いレースウィークエンドにして、ホンダに良い情報を持ち帰りたい」

「カタールでレースを走るのは久しぶりだけど、2度のテストを経験してコースに慣れているから、その点が不利になることは無いと思う。ここからシーズンを始めよう」