カタルニアGPは“転倒を恐れない者”が勝つ? エスパルガロ弟、激しいタイヤ劣化を予想
KTMのポル・エスパルガロは、MotoGPカタルニアGP決勝レースではソフトタイヤの消耗が非常に大きいと考えており、結果として誰がクラッシュを恐れないかという問題に帰着するだろうと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
スペインのカタルニア・サーキットで開催されているMotoGP第9戦カタルニアGP。同サーキットの路面はグリップが低いことから、大部分のライダーはFP4などレース向けの準備を行なうセッションでリヤにソフトタイヤを選んでいた。
また今回ミシュランが持ち込んでいるタイヤは、通常の開催時期である6月のレースに合わせたものであり、9月末の涼しいコンディションに合致していないという問題を引き起こしている。
そうした状況においてKTMのポル・エスパルガロ(予選7番手)は、決勝レースでは転倒のリスクが高く、リスクをより冒そうとしたライダーがトップに立つことになると考えている。
「僕らが予測しているソフトのリヤタイヤの劣化は、かなり大きいものだ」と、エスパルガロは言う。
「FP4ではミディアムを試したけど、酷いものだった。それからソフトタイヤは15周か、それより早い段階で“崖”が来ると思っているから、現時点ではまったくわからないね」
「レースの最終ラップはマシンに留まるのに苦労するだろうね。これがどういうことになるかと言うと……おそらくレース終了までに誰がより速く、もしくは良いパフォーマンスが示せるかという事態ではなくなるかもしれない」
「終盤、誰がよりリスクを取れるのか、クラッシュを恐れないのかという問題になって、おそらく誰かが違いを生むことができるんだろう」
「レース終盤、クラッシュのリスクはとても高くなるだろうから、最速のライダーが先頭に立つとは思っていない。リスクをより受け入れたライダーがレースを完走できれば、最後にはより良い結果を手にするんじゃないかな」
なおエスパルガロはミディアムタイヤのパフォーマンスについては、数が十分ではないことから、チームが完全には把握できていないとも語った。
「あるセッションから別のセッションへとタイヤを再利用しているときは、いつもミディアムかソフトを使っているんだけど、ピットインとピットアウトで大きな劣化を感じるんだ」
「FP4で起こったように、冷えたタイヤを再び温めるとさらに悪化するんだ。タイヤはとても硬くなってしまい、また温めてもリズムを刻めるようなことはない。ただスピンしてしまうだけだ」
「だからその状況での問題は、僕らはミディアムタイヤに可能性があるのかがわからないことなんだ。新品のタイヤを使用して、より良い状況に持ち込むことができるのか、タイヤはうまく機能するのか、僕らにはわからない」
「だけどそれをするにはタイヤの数が十分ではないから、再使用することが必要だ。でもここでタイヤを再度使うことは不可能なんだ。そうすると危険なんだ」
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