開幕まで1ヵ月……アプリリア本格デビューのビニャーレス、落ち着いた表情は”優遇措置”のおかげ?
マーベリック・ビニャーレスは2021年途中にアプリリアへ移籍したが、優遇措置によりテストが多く行なえることが理解の助けになり、”冷静さ”をもたらしてくれると語った。
Maverick Vinales, Aprilia Racing Team
Ducati Corse
マーベリック・ビニャーレスは、2022年シーズンに向けてアプリリアのマシンを理解すべくテストに参加してきたが、優遇措置によって多くのテストに参加できることが彼に落ち着きを与えているようだ。
2021年秋、ビニャーレスはそれまで所属していたヤマハとの契約を早期に解除しチームを離脱。アプリリアへと移籍し、終盤のレースに参加した。
そして今シーズンは、いよいよアプリリアでの”本格参戦”を迎えるビニャーレス。現時点ではアプリリアのRS-GPへの適応は道半ばといった具合のようだが、優遇措置の存在もあり、落ち着いた気持ちで挑めているという。
コンセッションと呼ばれるMotoGPの優遇措置は現在、アプリリアのみが適用対象だ。この制度によって彼らはエンジンの使用可能基数が増加し、レギュラーライダーも参加可能な追加テストの実施も許可されている。ビニャーレスはこれをスズキ時代に経験済みでもある。
「ある週末にセットアップを見つけることができなくても、僕らにはより良いセットアップを見つけることを可能にする、さらなるテスト実施の機会がある。つまり、言い換えればそれが僕に落ち着きをもたらしてくれているんだ」
マンダリカ・インターナショナル・サーキットでのプレシーズンテストを終えたビニャーレスは、チームが受ける優遇措置の存在について尋ねられるとそう答えた。
「そうした”サポート”から僕らは最大限の効果を引き出そうとしている。凄くポジティブなことだと思うよ。2~3週間後にレースをするコースなら特にね」
「テストから良いフィードバックを得られているのはいつだって凄くポジティブなことだ。僕自身、ここには最大限プッシュするためにいるんだからね」
「数戦を走っただけの状況からすぐにトップへ追いつくのは簡単な挑戦ではないし、複雑なことだ」
「でも僕は可能だと思っている。バイクも一歩ずつ良くなっているし、チームも僕が速く走るために求めているものを理解してくれている」
なおビニャーレスはマンダリカテストでは総合8番手タイムを記録。ロングランではまずまず競争力のあるペースも示していた。
セパンテスト終了後の段階で、彼は適応に思っていたよりも時間が掛かっていると語っていた。ただビニャーレスは進んでいる方向が正しいものであり、今後はレースウィークの走行が前進に向けてさら重要なモノとなってくるだろうと考えている。
「インドネシアの3日間で多くのことを理解できた。大変だったけど、グリップが凄く低い場所でバイクがどう機能するかを理解する事ができたのは凄く大事なことだったよ」
「1周のアタックよりもレースペースのリズムのほうが優れているように感じている。タイヤも1セットしか使っていないし、アタックも何度もしたわけではないこともあるけどね」
「でも僕らのやり方はしっかり正しい方向を向いていると思う。それにバイクにも良いフィーリングを感じられている」
「まだまだ走り込むことが必要なんだ。以前話したように、僕はレースを走る日々を必要としている。レースウィークでどう動いてくるか、日々の40分間のフリー走行でマシンがどう機能してくれるかを確認するためには、それが必要なんだ」
「そうは言っても僕は楽観的な気持ちでいる。バイクへのフィーリングが完璧ではなくても、トップ5に入る事が可能だからね」
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