ジャンアントニオ、”壁”のようなグラベルに怒り心頭。脳震盪でテスト欠場強いられ「これならモナコでやろうよ!」
MotoGPテストでクラッシュを喫したファビオ・ディ・ジャンアントニオは、アルガルヴェ・サーキットのグラベルは壁のようだと怒りを抱いている。
写真:: MotoGP
グレシーニのファビオ・ディ・ジャンアントニオは、ポルトガルのアルガルヴェ・サーキットで行なわれたMotoGPプレシーズンテスト初日にクラッシュして脳震盪を起こし、テスト2日目を欠場する事になった。
ターン7でスリップダウンを喫したジャンアントニオは、落車した後アスファルトの上を滑っている段階では無事だったものの、グラベルに入って頭をぶつけた瞬間に「完全に意識を失ってしまった」と明かしている。
アルガルヴェのグラベルトラップは昨年、ライダーたちからその被害について苦情が寄せられ、話題となった。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、フリー走行で転倒した後、安全委員会のミーティングにグラベルの石をすくって持って行ったことで有名だ。
ジャンアントニオは、まるで”壁”のようなグラベルによってテスト最終日の走行と、数日のトレーニングを休まざるを得なくなったことで、「こんなところでレースをしなくちゃいけないのなら、モナコに行くべきだ」と皮肉まじりに語った。
「ローサイドのクラッシュだっただけに残念だけど、ここのグラベルはおかしいよ」
そうジャンアントニオは語った。
「グラベルは本当に大きな岩のようで、ぶつかるとアスファルトよりも痛いんだ。僕はアスファルトをただ滑っていただけなのに、それにヒットしてまるで爆発が起きたようだった」
「頭がグラベルにぶつかって、完全に意識が切れた。ヘルメットを見たら、全く信じられない状況だった。こんなのは見たことが無い」
「これに関しては、何か対策をしてもらうためにもチームに文句を言っていた。ライダーの安全性について、サーキットの縁石や路面のスプレーはライダーがトラックリミットを守るためのガイドラインで無くてはいけない。でもこのグラベルは、まるで壁にぶつかるようなモノなんだ」
「もしこんなところでレースをしなくてはいけないのなら、リスクが同じくらいでショー的に優れているモナコに行くべきだと言っているんだ」
ジャンアントニオは、サーキット側がターン1のグラベルについては変更したものの、それ以外の場所は変更しておらず、ライダーが何度も全面的な変更を告げたものの、何も起こらなかったと訴えた。
「正直に言って、これについては怒っているよ。テストの1日を失い、自宅でのトレーニングを2~3日失うような状況なんだ。それもグラベルのせいでね」
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