大クラッシュ映像のリプレイが多すぎる! カル・クラッチローが批判
カル・クラッチローはMotoGP第5戦オーストリアGPで発生したクラッシュの映像を繰り返しリプレイすることは馬鹿げたモノだと考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第5戦オーストリアGPでは、あわや大惨事というクラッシュが発生した。高速セクションのゆるいターン2でヨハン・ザルコ(アビンティア)とフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が接触し転倒すると、彼らのマシンがターン3に向かって無人のまま突進し、ヤマハのバレンティーノ・ロッシやマーベリック・ビニャーレスの目の前を横切ったのだ。
レースはこのアクシデントで赤旗中断となり、コース清掃に時間がかかった。そしてその間、国際映像ではクラッシュの瞬間を何度もリプレイしており、ライダーたちもその瞬間をガレージのモニターで確認することとなった。
ただLCRホンダのカル・クラッチローは、ライダーはこうした映像を見ることは嫌うため、今回のような慣習は見直すべきだと主張している。
「僕らが見たように、(クラッシュした)バイクは(ロッシたちの)間をすり抜けていった」
「そして僕らはこうしたものを見るのは嫌いなんだ。なぜ50回もリプレイするのか分からない。馬鹿げているよ」
「(赤旗で帰還し)ガレージで待機しているライダーにとって、そしてファンや家で観戦している人にとってもこれは馬鹿げたモノだ。誰もが何が起こったのか知りたがる。それはいい。でも何が起こったのか知るためならレース後に流すとか、そういった形でどうだろうか」
またクラッシュの発生したレッドブルリンクのターン2から3にかけてのセクションの安全性ついては、何人ものライダーから疑問の声が上がっている。
コーナーのレイアウトや、バリアの位置、キャッチフェンスの有無なども指摘されているが、興味深いのは近年のMotoGPマシンに特徴的なエアロダイナミクスを考慮したウイングが、今回の事故に影響を及ぼしているという考えだろう。
そうした見解を示しているのは、アプリリアのアレイシ・エスパルガロだ。彼は現在のMotoGPマシンでは、ターン2からターン3の走行が特に難しくなっていると説明する。
「理解するのはかなり難しい事だけど、ひとつ僕が言えるのはトラックでひとりで走っている時にウイングがあれば、多くの場所で助けになる。325km/hでターンしてもフロントを接地しておくことができるんだ」
エスパルガロはそう語る。
「ブレーキング時にはよりダウンフォースが大きくなる。3〜4年前、アプリリアのマシンにウイングが無かったとき、フロントが暴れていたことを覚えてるよ」
「今はそうしたことは起きていないけど、これはウイングのおかげだと思う。でも誰かの後ろについているとき、ウイングは乱気流を発生してしまう。そしてその乱気流で揺れたり、フロントのコントロールを失ったりすることもあるんだ」
「事故のあった場所はとても難しい地点で、危険な場所だ。それについてはセーフティコミッションでも話し合ったんだけど、今日は不運に襲われてしまった。このサーキットがどれくらい危険なのかを目にしただろう。でも(深刻な怪我などが)何も起こらなかったことを感謝しなくちゃいけない」
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