クラッチローが指摘する問題……今季型のホンダRC213Vは“深いバンク角”が必要?
カル・クラッチローは、乗りこなすのが難しいとされる今季のRC213Vを乗りこなしているマルク・マルケスが、アドバンテージを得ていると指摘した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
今シーズン、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は前半9戦で、リタイアしたアメリカズGP以外全てで表彰台か優勝を果たすなど、RC213Vと共に素晴らしい結果を残している。一方でチームメイトのホルヘ・ロレンソは適応に苦戦。さらにLCRホンダのカル・クラッチローはトップ6フィニッシュを2度しか記録していないという対象的な状況だ。
クラッチローは最新型のRC213Vへの主な不満としてコーナー進入におけるフィーリングの欠如を挙げており、マシンが非常に深いバンク角を要求すると語っている。そして実際にマルケスは66度という角度までバンクさせているのだ。
クラッチローは、ホンダ勢の誰もがマルケスのようにRC213Vを乗りこなせていないという事実を認め、結果的にマルケスがアドバンテージを得ていると語った。
「僕たちはこのバイクをより曲げられるように学ぶ必要がある。だけどマシンについて学ぶたびに、僕はクラッシュしてしまう。僕のスタイルじゃないんだ」
そうクラッチローは語った。
「それ(深いバンク角)こそがアドバンテージを得るためにマルケスが用いているものだろう。彼は他の誰もホンダのマシンを乗りこなせなくても、自分はできるということを分かっているんだ」
「マルケスは競争も、他のライダーに脅かされることも望んでいない。彼が“改善を望んでいない”と言っているわけじゃなくて、もちろん彼もマシンが改善されることを常に望んでいる。ただ僕は、彼は今得ているモノに満足していると思う」
「彼は自分がこのマシンで一番速いこと、そして競争力があることを分かっている。そこについては利口と言えるよ」
そうクラッチローは語っているが、当のマルケスは深いバンク角でのライディングは望んでいるものではなく、修正を試みているというのだ。
マルケスはドイツGPで新型シャシーをテストしていた。だがレースで使用するには十分な自身が無かったと語っている。
「僕らはかなりマシンをバンクさせて乗っている」と、マルケスは言う。
「何故そんなにもバンクさせる必要があるのか? それはマシンが曲がらないからだ」
「全てにおいてこうして深くバンクさせている。僕のライディングスタイルではないし、好きなわけでもない。必要だからしているんだ。シャシーの側からこういったコーナリングの問題を解決する方策を見つけようと試みているんだ」
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