「フィニッシュできたことに満足」現役最後のレース終えたクラッチロー、“無事”を喜ぶ
カル・クラッチローは現役最後のレースとなるポルトガルGPではチェッカーフラッグを受けることが重要だったと語った。ただ1位という結果にはガッカリしているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
LCRホンダのカル・クラッチローにとって、11月22日に行なわれた2020年のMotoGP最終戦ポルトガルGPが、現役最後のレースとなった。彼は来年、ヤマハのテストライダーに就任する。
クラッチローは予選で好調な走りを見せ、4番手を獲得。決勝日朝のウォームアップでもトップタイムをマークするなど、最終レースに向けてポジティブな材料が多かった。
レースが始まるとクラッチローはポル・エスパルガロ(KTM)とポジションを争いつつ、5番手を確保していた。しかしレース終盤、クラッチローはコースオフなどいくつかのミスによってポジションを大きくダウン。それを挽回できないままチェッカーとなり、彼は現役最後のレースを13位で終えた。
「引退するのは、感傷的なものだ」
レースを終えたクラッチローは、そう語る。
「僕はレースに自分の全てをかけてきたし、常に自分にはそれだけを求めていた」
「まずレースについては、この結果にガッカリしてる。なぜって僕は良いポジションにつけていたし、その位置をキープできると感じていたからだ」
「だけどリヤタイヤに凄く大きなグリップの低下があった。おそらくは電子制御とレーススタート時のマッピングで、トラクションコントロールを減らし過ぎたのかもしれない。明らかに僕は苦戦していたし、何度もターン1で時速300キロでコースを飛び出てしまっていた。でも諦めはしなかったし、攻め続けた。でもまあ、仕方のないことだ」
「問題はもはやこれ以上何もできなかったということだ。僕はベストを尽くそうとしていたし、まだ頑張ろうと思っていたんだ。最後のレースをフィニッシュしたいとも思っていた。(チェッカー)フラッグを見ることが重要だったんだ」
「ポルの後ろを走っている時ターン1でコースオフしてしまって、戦いに戻ろうとしたらまた外れてしまって……それで6人か7人に追い抜かれてしまった。これは僕自身のミスだ。でもこのミスが無ければポルの後ろについていたと思うし、レース最後までタイヤをマネジメントできただろうと思うよ」
「でもそれはそれだ。僕はフィニッシュできたことに満足している。クラッシュと共に始まったキャリアだけど、もしかするとクラッシュで終える可能性もあったんだからね」
クラッチローはレースライダーとしてのキャリアを終えることに、感傷的なモノがあったことを認めたが、キャリアを無事に終えられること、世界でも最速の男たちと戦えたキャリアを嬉しく思うと語った。
「全体として、フィニッシュできて嬉しく思っているんだ。僕はやりきった」と、クラッチロー。
「世界でも最速の男たちと戦い、レースでバトルができた。これは素晴らしいことだった」
「僕がバトルしてきた男たちは今年、レースで勝利したり、何度も表彰台を獲得したりした人たちなんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments