ヤマハ、クラッチローと来季のテストライダー契約締結を発表。ロレンソは放出へ
ヤマハは現LCRホンダのカル・クラッチローと、2021年のテストライダー契約を締結したことを発表した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
11月13日、ヤマハは2021年のMotoGPテストチームに関する声明を発表。現在LCRホンダに所属するカル・クラッチローをテストライダーとして起用すると明かした。
クラッチローはアレックス・マルケス(現レプソル・ホンダ)の来季LCR入りがシーズン再開前に発表された時点で、LCRホンダを離脱することが決定。以後はその身の振り方に注目が集まっていた。
ヤマハの発表によると来季、クラッチローは2月のセパンのシェイクダウンテストを皮切りに、YZR-M1のライディングを開始。公式テスト、プライベートテストへの参加を通じてMotoGPの開発プロジェクトをサポートしていくという。
また、ヤマハのMotoGPライダーが欠場となった場合には、代役として参戦する可能性があることも彼らは認めている。
クラッチローは2011年から3年間テック3・ヤマハに所属。YZR-M1の搭乗経験があるだけではなく、ドゥカティ、ホンダと幅広い経験を持ち合わせている。そのため、彼はヤマハがマシン開発に取り組む上で重要なピースとなるだろう。
「ワールドスーパースポーツ、スーパーバイク世界選手権で僕が乗り、タイトルを勝ち取ったメーカーであり、エルベ(ポンシャラル)、リン(ジャービス)と共にMotoGPに参戦したメーカーに戻ってくることにワクワクしている」
クラッチローはmotorsport.comにそう語った。
「言うまでもなく、1年目はとてもタフだった。だけど2年目は素晴らしい年になったし、ファクトリーと素晴らしい経験ができた」
「これは僕がとても興味を抱いていたプロジェクトだ。最終的にはレースライダーからテストライダーへと変わる必要があるけれど、とてもうまくいくと思っている」
「だけど僕が遅くなる必要はない。彼らがテストライダーに求めていることは速いこと、そして喜んでテストライダーをやってくれるということだ。とりわけ、彼らには1年を通して自分たちに奉仕したい、そしてレースをしたいと思ってくれるようなテストライダーがいなかった訳だ。これには完全に同意するよ」
なおクラッチローは以前アプリリアに加入するのではないかと見られていた。最終的に彼がアプリリア加入を断った背景には、アンドレア・イアンノーネのドーピング疑惑に関する裁判の判決を待ちたくなかった、という理由があったようだ。
「彼ら(アプリリア)は僕が来ることを望んでいたし、3月から話をしていてサインが必要だった。でも彼らはアンドレア(の判決)を待つことも望んでいたんだ」
「僕はアンドレアを待ちたくはなかった。だから彼らにはアンドレアの判決が出る前にとにかくやりたくないと、そう伝えていた」
なおヤマハは今季、これまで自チームで3度のMotoGPタイトルを獲得したホルヘ・ロレンソをテストライダーとして起用していたが、両者は今季限りで袂を分かつことも合わせて公表された。
彼らは新型コロナウイルスの影響で互いの目標を達成できなかったが、両者の間には変わらぬリスペクトがあり、今後の活躍を祈っていると言葉を結んだ。
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