クラッチロー、現役最後の予選で4番手「ポールも狙えたけど……力は出し切れた」
LCRホンダのカル・クラッチローは、MotoGP現役最終戦となるポルトガルGPの予選で力を出し切ることができたと振り返った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
今季限りで現役を退き、来シーズンはヤマハのテストライダーに就任することが決まっているカル・クラッチロー(LCRホンダ)。彼は現役最後のレースとなるMotoGPポルトガルGP予選で、4番グリッドを獲得した。
予選Q1からの出走だったクラッチローは、トップでQ1を通過。クラッチロー曰く、大きなミスをしてしまったものの、最終セクターの走りには満足できていたという。
「Q1のラップで大きなミスをしてしまったが、とにかくQ1を通過できたから、言うまでもなくそれはどうでも良いことだった」
クラッチローはそうmotorsport.comに語った。
「ターン13への進入で(ダニーロ)ペトルッチの背後につくことができなくて、フロントホイールをロックさせてしまったんだ。なぜか彼はブレーキングしていて、僕はまだ加速していた」
「僕がブレーキングの目印を見落としたのか、彼が早くブレーキングしたのかのどちらかだった。僕はコースオフしてしまうかと思うくらい、深く突っ込んでしまった」
「でもなんとかタイムを残せたし、最終セクターは良かった。だからQ2では、最初の3セクターで良い仕事をすれば良いと思っていた」
Q2に進んだクラッチローは、ベストタイムを記録した周のターン11で転倒しそうになってしまったと明かし、それがフロントロウを逃した原因だったと考えている。
「問題は最終セクターがQ1ほど良くなかったことだ。それまでにコンマ数秒は削っていたけど、少し早めにブレーキをかけてしまった」
「セクター3では、下りの11コーナーでハイサイドになりかけて、コンマ2秒を失ってしまった」
「これでフロントロウを失い、ポールポジション獲得のチャンスを逃してしまった。とにかく、今日は自分の力を出し切った。それが、僕の最後の予選で求められていたことだったからね」
クラッチローはQ2最後のアタックに向かう際、仲が良いジャック・ミラー(プラマック・ドゥカティ)と並んでピットロードを出た。クラッチローは、最終的に彼からフロントロウの座を奪ったミラーに対してスラングを使ってジョークを飛ばした。
「ジャックが狙っているのは分かっていたので、(ミラーの後ろの)良いポジションにつけたかった」
「問題は、”あのバカ”がターン1で大きく膨らんだことだ。僕も少し膨らんでしまったが、それでもコースに残れた。セクターとしても悪くなかったから、自分のラップを続けたんだ」
「そして、彼が最後のラップで僕からフロントロウを”奪って”いきやがったんだ。そういうことだ。特に話すことはないよ」
「彼は、僕が年上のステイツマン(公正な政治家という意味)だと考えてくれているし、敬意を持ってくれている。歳を取ると簡単には変われないが、それを変えてくれるんだ」
「おかしなのは、僕が常にアウトラップで苦労していて、彼がそれを知っているということだ。彼は(フランコ)モルビデリか誰かを捕まえようと、アウトラップで狂ったようにプッシュしていたんだ」
「僕は『くそ、アウトラップじゃ追いつくことさえできない』と思っていた。だが言うまでもなく、僕はその後、フロントロウを狙えるだけの良いラップを走ることができたんだ」
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