1度しか表彰台を獲ってないのに? クラッチロー、エスパルガロ起用に疑問と驚き
2020年限りでのLCRホンダ離脱が確定的な状況にあるカル・クラッチローは、ホンダがポル・エスパルガロを来季から起用することを決定したことに驚かされたと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPに参戦するホンダは今月13日に、2021年からレプソル・ホンダに現KTMのポル・エスパルガロを起用することを発表。合わせて現在レプソル・ホンダに在籍するアレックス・マルケスは2021年からLCRホンダへ移籍することも明らかとなった。
なおアレックス・マルケスはLCRホンダのカル・クラッチローと入れ替わる形での加入となるようだ。
玉突きでホンダ陣営から押し出される形となったクラッチロー。彼は自分がシートを喪ったことでは驚かされなかったと言うが、ホンダがMotoGPで1度しか表彰台獲得経験のないエスパルガロの起用を決めたことには驚いたと述べた。
「LCRでのシート喪失は大きな驚きはなかったけど、ホンダが誰を選んだか、というのには驚かされたよ」
クラッチローはMotoGP第2戦スペインGPを前にそう語った。
「けなしているわけではないけど、(アンドレア)ドヴィツィオーゾのようなライダーを選んだ場合なら、また違ったフィーリングがあったと思う」
「でも彼らはMotoGPの6年間で1度しか表彰台を獲得していないライダーを選んだ。そしてアレックスはすぐにファクトリーチームから追い出されるという、彼にとっては悪い状況になったのは明らかだ。たださっきも言ったけど、別に彼らに悪い感情を持っているわけではない」
「僕は素晴らしい5年間を過ごして、共に多くの思い出を積み上げてきた。3勝を挙げ、12回表彰台も獲得しているんだ。彼らがいなければそれは不可能だっただろう」
アレックスに変わってレプソル・ホンダへ加入するエスパルガロは、マルク・マルケスと125cc時代、Moto2時代を通じてライバルとして激しく競い合ってきた仲だ。
そのエスパルガロが弟のアレックスと入れ替わる形で来年からチームメイトとなるわけだが、マルクはホンダの決断を尊重しており、アレックスのLCRホンダ移籍についてもポジティブなものだと考えている。
「僕は誰が自分のチームメイトになるかについて、拒否権を使ったり、強制したことは一度もない」と、マルクは言う。
「何も違いはないよ。僕はホンダの決定を尊重しているんだ。ホルヘ(ロレンソ)のときのようにね」
「ホンダがチームにとってのベストを求めているのは理解している。彼らはポルが僕のチームメイトとなること、アレックスがファクトリーのサポートを得てLCRで走ることが必要だと考えていたんだ。ポルはこのカテゴリーでの経験が豊富なんだ。これはホンダとアレックスにとってポジティブな一歩だと思うよ。あまり早くファクトリーチームへ行くのは普通のことじゃないんだ」
「もちろん僕のようなケースもあるけど、(フランコ)モルビデリや、(ファビオ)クアルタラロ、(ケーシー)ストーナーのようにサテライトチームから始めることの方が理にかなっている。彼はファクトリーからのサポートも受ける予定だしね」
「アレックスにとって、この動きはポジティブなものだ。彼はMotoGPで自分のための居場所を確立するチャンスを得るんだ」
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