ロレンソにドゥカティ復帰の“噂”再び。ダッリーニャは「不明な点が多い」とコメント
ドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャは、アンドレア・ドヴィツィオーゾとの交渉や、ホルヘ・ロレンソの復帰という噂について見解を示した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
新型コロナウイルスのパンデミックで長く中断していたMotoGP。今週になり、ドゥカティはテストライダーのミケーレ・ピッロとミサノ・サーキットでテストを敢行。7月19日のシーズン再開に備えている。
今季のMotoGPはまだ最高峰クラスのレースが1度も行なわれていないが、ドゥカティは2021年シーズンに向けて、ジャック・ミラーを起用することを早くも決定。残りひとつのシートはアンドレア・ドヴィツィオーゾと契約を延長すべく交渉を続けている。
ただドヴィツィオーゾとドゥカティの交渉は今も合意に達しておらず、金銭面の条件を巡っての隔たりがあると伝えられている。
またスポーティングディレクターを務めるパオロ・チアバッティもSky Italiaに対し決定が更に遅れる可能性を認めている。
「おそらく最も論理的な選択は何レースか待つことだろう。我々とライダーの両方がこの先のビジョンを得ることができる。そして最善の選択を下すんだ」と、チアバッティは語った。
しかし最近になって、ドゥカティとドヴィツィオーゾの交渉が決裂した場合に、2018年までドゥカティに在籍していたホルヘ・ロレンソを起用するのではないかという“噂”が加速している。
ロレンソは昨年限りで現役を引退したが、2020年からはヤマハのテストライダーに就任。そして彼には常に現役復帰の噂がつきまとってきた。
ヤマハのマネージングディレクターであるリン・ジャービスは、ロレンソが現役復帰を望んだ場合でもヤマハに空きはないため、彼はドゥカティなど他チームに目を向ける必要があると語っている。そうした状況とドヴィツィオーゾとの交渉の進展がないことも、ロレンソのドゥカティ復帰の噂と結び付いたと考えられる。
ドゥカティのゼネラルマネージャーを務めるジジ・ダッリーニャはロレンソの復帰やドヴィツィオーゾとの交渉について、次のようにコメントしている。
「交渉は時間のかかるものだ。我々は適切なバランスを見出そうとしている。経済的な問題によって遅れが出ているのが現状だ」
ダッリーニャはGazzetta dello Sportにそうコメントした。
「多くの記事を読んだが、本当のことだ。『自分はロレンソと話していない』とは言えない。彼の誕生日を祝ったんだ。しかし私としては考える価値のある状況ではない」
「彼は最善の方法でキャリアを終えたわけではなく、それが好ましくなかった。自分が彼の立場だったなら、納得いかないだろうね」
「不明な点が多く、簡単な選択ではない。この状況は分析することが難しいんだ。彼を十分に評価することもね。仮に彼がワイルドカードでレースをするか、他にテストをしていれば、評価することはそれほど難しくなかっただろう」
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