ドゥカティ、マシン開発に不安? 単一サーキットのみのテスト実施は「理想的ではない」
ドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャは、2021年シーズンのプレシーズンテストがひとつのサーキットのみで実施されることで、バイクの本当の状態を確認できなくしてしまう可能性があると考えている。

MotoGPの2021年シーズンは向けたプレシーズンテストは、3月上旬(3/6〜7、10〜12)にカタールで実施される予定となっている。しかしドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャは、ひとつのサーキットでしかテストが行なわれない状況は、マシンを開発する上で好ましくないと考えている。
シーズン開幕前のテストはこれまでマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット、そしてカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットの2箇所で行なわれるのが通例となっていた。しかし今年は新型コロナウイルスの感染が収まっていないため、MotoGPはセパンテストの中止を決定。日数確保のためにカタールテストの日程を延ばし、同地で合計5日間実施することとした。
開幕戦カタールGPに向けて経験を積むという点では、この日程はルーキーライダーにとってはプラスとなるだろう。しかしドゥカティのゼネラルマネージャーであるダッリーニャは、ひとつのサーキットだけでテストを実施するという状況では、開発においてマシンの現在位置を見誤る可能性があると警戒感を隠していない。
「バイクを開発するためには、ひとつのサーキットでテストを行なうというのは理想的ではない」と、ダッリーニャは言う。
「通常、自分たちのバイクが速さを発揮しているトラックでテストを行なうというのも、ベストとは言えない。だからカタールは我々のマシンをテストするにあたって最善の場所ではないんだ。しかし(カタールでのテストが)唯一の選択肢であるため、我々も最善を尽くさなければならない」
さらに今季のドゥカティは、近年の成長に貢献してきたアンドレア・ドヴィツィオーゾとの関係を終え、ジャック・ミラーとフランチェスコ・バニャイヤという若手2名体制に移行していることも、開発における未知数な要因だと言えるだろう。
ただダッリーニャは、昨シーズンの苦戦を繰り返さないようにするための“鍵”を見つけていると自信を見せた。
「2020年シーズンに我々はセットアップ面で改善するために何をすべきかを見つけた。だから我々はカタールで果たすべき進化について、明確な考えを手にしている。ただ適切なパッケージかどうかを確かめるテストを行なう必要があるんだ」
今季のMotoGPは新型コロナ拡大の経済的影響を鑑み、エンジン開発と空力開発の凍結(空力はシーズン開始後1度アップデート可)が決定している。ダッリーニャは新シーズンに向け、凍結されている部分以外で積極的に開発を行なっていく姿勢を示した。
「我々は常に進歩することができる。それはライダーのライディングという面、そしてカタールで導入される予定のバイクの発展……その両方でだ」
「エンジン開発は凍結されているため大きな変更は望めないし、シャシーも大改造ということはない。しかしシャシーやエアロダイナミクスの面で我々が導入できるモノは、前進させるに足るものだし、バイク全体のパフォーマンスを向上させることができるものなんだ」
またダッリーニャは、2022年以降のサテライトチームについても言及。現在はプラマックとエスポンソラマ、ファクトリーと合わせて計6台のマシンがMotoGPクラスで走行しているが、今後も3チーム体制を続けたいと考えているようだ。
ただエスポンソラマは2021年限りでMotoGPクラス参戦を終了させる意向のため、3チーム体制を維持するためには新たに別のインディペンデントチームと契約する必要が出てくる。
「MotoGPで3チーム体制をどのくらい長く続けられるかを話すのは難しい」
「我々の仕事は可能な限りこの状況を継続させることだ。6名の(ドゥカティ勢の)ライダーがグリッドに着くことから、アドバンテージが得られるからね。技術的な観点からも、マシン開発に役立つ情報を得ることができた。今後数年に渡ってこのような体制が続くことを願っている」
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