ダリン・ビンダー、初MotoGPテスト終える。”問題児”の昇格には異論も「プレッシャーは感じていなかった」
2022年にMotoGPクラスへ昇格するダリン・ビンダー。彼のMoto3からの飛び級は議論の的となったが、先日行なわれたヘレステストでプレッシャーを感じることは無かったとビンダーは語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2022年シーズンにMotoGPクラスへデビューする5名の新人ライダーの中でも注目を集めているのが、ダリン・ビンダー(RNFヤマハ)だ。KTMのブラッド・ビンダーの弟である彼は、2015年のジャック・ミラー(ドゥカティ)以来となるMoto3クラスからの”飛び級”ライダーであり、それが注目される大きな理由となっている。
ただビンダーはこれまで、Moto3クラスで度々他者を顧みないライディングを見せてきた。第17戦アルガルヴェGPではペドロ・アコスタとタイトルを直接争っていたデニス・フォッジアを転倒させ、タイトル決定に水をさしてしまうなどの出来事も手伝い、MotoGP昇格については悪い意味でも注目を集めてしまった。
ビンダーは11月18~19日にかけて行なわれたヘレステストで、初めてMotoGPマシンでの走行を経験。2日間の総合タイムではトップから3.069秒差で終えている。
Moto3からの飛び級、そしてそれを巡る周囲からの注目……motorsport.comがテストでプレッシャーを感じていたのかと訊いたが、彼は特に感じていなかったと語っている。
「いや、全く無い。チームも本当に助けになってくれた」
「皆がすごく落ち着いていた。今回は初めてのシェイクダウンであって、バイクに乗ってコースに出ていくだけだった。来年から取り組みをスタートしていくよ」
「マレーシア(セパン)でのシェイクダウンが行なわれて、そして本当のプレシーズンテストが始まって作業を始められるんだ」
「それまでは、ゆっくりとでも、このバイクを乗りこなすには何が必要なのか、いろいろなことについてできる限り学んでいくだけだ。急ぐことはない」
「焦っても意味はないよ。今日(テスト2日目)の終盤に、1分39秒台で走ろうが1分38秒台で走ろうが、どのみちトップとは2秒以上の差があるのだから大した違いはない」
なおビンダーは2日目午後にハイサイドを喫する場面もあった。そのことで自身の進歩に多少影響があったと、彼は語っている。
Darryn Binder, RNF Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「2日目の序盤には、ひたすら走っていたんだけど、だんだん速くなっていた」
「それで、ライドハイトアジャスターにも手を出し始めたところで、ああなってしまった。残念だけど僕はこれからランチタイムというときに大きな転倒を喫してしまった」
「そのせいで、残念だけどかなり進歩が遅れてしまった。その間は羽根を伸ばすしか無かったね」
「午後になって、なんとか戻ってこれた。またベストな状態だとは感じられなかったのもあって、また積み上げなおしていく感じだった」
「最終的には電子制御やライドハイトアジャスターといったモノも最終的には試しつつ、改善を続けていった」
「ミディアムタイヤとソフトタイヤでも、色々と試してみたよ」
「僕としては、転倒がなければ、良い温度状況での時間のロスもなく、もっと大きく前進できたんじゃないかと思っている」
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