2022MotoGPへの“飛び級”予想されるダリン・ビンダー、スーパーバイクで“大型適正”をチェックへ?
Petronas Sprintaから現在Moto3クラスに参戦しているダリン・ビンダーは2022年のMotoGPクラス昇格が噂されているが、今週ヤマハのスーパーバイクでテストを行なうことが分かった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
現在MotoGPクラスに参戦しているペトロナス・ヤマハSRT。彼らは2022年シーズンに向け新たに起用するライダーを探しているが、候補と言われているダリン・ビンダーにヤマハのスーパーバイクをテストさせ、適正を見極めようとしているようだ。
ペトロナス・ヤマハSRTは2022年に向けたライダー選定を迫られている状況にある。ヤマハファクトリーチームのマーベリック・ビニャーレスがチームを離脱することになり、現在SRTに所属するフランコ・モルビデリがその後任として昇格すると見られていることに加え、バレンティーノ・ロッシが今季限りで引退してしまうためだ。
当初SRTはMoto2で活躍中のルーキー、ラウル・フェルナンデスを候補にしていた。しかしKTMは有力な育成ライダーの流出を阻止し、来季彼をテック3・KTMからMotoGPクラスに昇格させることを発表している。
またVR46のマルコ・ベッツェッキが次の候補として挙げられていたが、彼はVR46からMotoGPクラスに昇格することが濃厚で、この選択肢も頓挫してしまった。
そして、タイトルスポンサーのペトロナスが降板するという決定も、SRTの抱える問題を更に複雑にしている。
予算の縮小を迫られることになったSRTに残る選択肢は多くない。その結果、彼らの有力な選択肢は現在Moto3の自チームで戦うダリン・ビンダーを“飛び級”させることだ。
ビンダーは現在ランキング6番手。今シーズンは表彰台を2回獲得しているが、ランクトップのペドロ・アコスタからは110ポイント差と大きく離されてしまっている。
そしてmotorsport.comの取材によると、SRTは17日(火)にブルノ・サーキットで、ビンダーにスーパーバイク(YZF-R1)によるテストを行なわせる予定だと分かった。
仮にビンダーがSRTからのMotoGP昇格が決まった場合、“飛び級”での昇格となるが、これは2015年のジャック・ミラー(現ドゥカティ)以来のこととなる。
なおもうひとりのライダー候補としては、現在SRTのMoto2チームに在籍しているジェイク・ディクソンと、ジャビ・ビエルヘの2名をはじめ、多くの名前が囁かれている。
そのディクソンは次戦イギリスGPでMotoGPデビューするのではないかとも言われている。現在ヤマハはビニャーレスを出場停止としており、次戦でテストライダーを務めるカル・クラッチローをその代役に起用した場合、モルビデリの代役が欠けてしまうためだ。
またSRTは来季、ヤマハから供給を受けるマシンの仕様が変更され、“Bスペック”のYZR-M1になると見られている。
SRTは今後のチームの参戦計画については、イギリスGPの週末に発表するとしている。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments