ヤマハに引き抜かれた小椋藍の後任は? 「経験豊富なライダーと上位狙いたい」とブリビオ代表
トラックハウスのダビデ・ブリビオ代表は小椋藍のチーム離脱を認め、2027年に向けてライダーはベテランを起用することを考えていると語った。
トラックハウスのダビデ・ブリビオ代表は、2026年限りでの小椋藍の離脱を認め、後任には経験豊富なライダーを考えていることを明かした。
2025年シーズンにトラックハウスへ加入した小椋は、2026年シーズン序盤戦で高いパフォーマンスを発揮してきた。彼は当初、2027年以降もトラックハウスでの継続と見られていたが、motorsport.comの調べでヤマハ移籍で合意したことが判明した。
第4戦スペインGPではブリビオ代表がこの件について当然ながら質問を受けた。するとブリビオ代表は「アイは来シーズン我々と続けることができない、と伝えてきた」と国際中継のインタビューでヤマハ移籍報道を追認した。
そこで注目を集めているのが小椋の後任として誰が起用されるかだ。現在、アプリリアはグリッド最強のマシンと目されていることで、注目度も鰻登りなのだ。
ブリビオ代表としては、インディペンデントチームであるトラックハウスが、より高い目標を目指すタイミングが来たと考えている。
「正直に言って、今のアプリリアは非常に魅力的で、競争力がある」と、ブリビオ代表は言う。
「当然ながら、関心も集まっていて、マネージャーたちから連絡も来ている」
トラックハウスは昨年、ルーキーの小椋を育成し、さらにチームメイトのラウル・フェルナンデスについても、一時はキャリアが危ぶまれるような状況からパフォーマンスを引き出すことに成功した。
しかしブリビオ代表は、チームが次の段階へ進むためには「若手育成へのこだわり」を一旦脇に置く必要があると明言した。
Brivio with this year's pairing of Ogura (left) and Fernandez (right)
Photo by: Trackhouse Racing Team
「私はルーキーと仕事をして、その成長を見るのが好きだ。非常に刺激的なことなんだ」
「しかし、今のトラックハウスの立ち位置、そしてこの競争力のあるバイクを考えれば……今は経験あるライダーを獲得し、表彰台を狙う時期だと感じている。できれば勝利も狙いたい。このバイクにはそれが可能なポテンシャルがあると思っている。だからこそ、その力を活かすべきなんだ」
もっとも、2027年はピレリへのタイヤサプライヤー変更を含む大きなレギュレーション変更が予定されており、今季のパフォーマンスがそのまま来季に反映される保証はない。それでも現時点で契約が決まっていないライダーにとっては、現在の実績が重要な判断材料となる。
ブリビオ代表はその点を理解しつつ、アプリリアの開発力に強い自信を示している。
「もちろん2027年にはすべてがリセットされる。バイクも一新され、何が起こるかは分からない。しかし、アプリリアがこれまでやってきた仕事、そしてこれからやる仕事には自信がある」
「だからこそ、速く走れて表彰台やトップ5争いができる、経験豊富なライダーを起用し、このポテンシャルを活かすべきだ」
2027年シーズンに向けて多くのトップライダーが来季の契約を結んでいる一方で、将来が不透明な実力者もまだ残っている。
候補としては、エネア・バスティアニーニ(テック3)や、ホンダファクトリーのジョアン・ミルとルカ・マリーニなどが挙げられる。また、やや可能性は低いものの、ジャック・ミラー(プラマック)、ブラッド・ビンダー(KTM)、フランコ・モルビデリ(VR46)、そしてヤマハ離脱が確実なアレックス・リンスも候補となり得る。
なおフェルナンデスの2027年残留もまだ確定していないため、トラックハウスは来季2つのシートが空く可能性もある。ただしブリビオ代表は、2025年オーストラリアGPウイナーであるフェルナンデスの評価について前向きな見解を示している。
「ラウルはすでに経験あるライダーだ。速さもあり、表彰台争いができる。もちろん選択肢のひとつだ。我々はまだ最終決定はしていないが、有力な候補であることは間違いない」
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