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ジョアン・ミル「PPはともかく2列目には行かないと!」初日は11番手とQ2進出圏外……改善なるか

スズキのジョアン・ミルはMotoGPカタールGP初日に総合タイムでトップ10入りを逃したことに腹を立てている。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれているMotoGP2021シーズンの開幕戦カタールGP。その初日走行を終えたスズキのジョアン・ミルは、予選Q2への直接進出圏内に食い込めなかったことに不満を見せた。

 ミルはカタールGP初日で総合11番手タイムをマーク。わずか0.013秒差で予選Q2直接進出が決まるトップ10圏内からこぼれ落ちてしまった。

 予選組分けはFP3までの総合タイムで決まるため現時点では暫定的なものだが、悪いことにカタールGP2日目のFP3は気温と路面温度が高くなることが予想されているため、タイム更新は難しいと見られている。

 そのためミルは、MotoGP王者として挑むグランプリ初戦を予選Q1から始めることとなりそうなのだ。

「今日僕がかなり腹を立てているのは本当だ。今コース上では、チャンピオンであることには何の価値もないからね」

 ミルはそう語った。なお彼は2020年型のシャシーを使用していることを認めている。

「でもまだ初日だから落ち着いている。でも凄く暑くなるだろうFP3でスピードアップするのは難しいはずだ」

「Q1を通過しなくちゃならないなら、そうするだけだ。とはいえ僕らの(1周の)ペースはトップから近いというのは安心させてくれる点だ。改善すべき小さな点はあるけれど、僕らには速さがあると思う。修正も可能だよ」

 一方でチームメイトのアレックス・リンスは総合5番手タイムで初日を終了。昨年もミルが王座を獲得した裏でポールポジションを獲得できないなど、“1発のタイム”はこれまでスズキの弱点となっていたが、改善の兆しが見て取れる。

 ミルは予選でポールポジション争いはともかく、フロントロウもしくはセカンドロウに入る必要があると主張する。

「アレックスにとっては良いFP2だったみたいだ。だから誰かに今のスズキの状態を診て貰う必要はない」と、ミルは語る。

「僕らはこのバイクに改善の余地をまだ残している。それでも僕らが100%の力を出し切ることも重要なのは事実。その点、彼はFP2でいい仕事をした」

「弱点に対する改善の取り組みを続ける必要がある。ポールポジションを争うというのは、ウチにとってはかなり難しいけど、2列目あたりにいることは必要だろう」

「ユーズドタイヤでも、ペースは1分54秒6〜7だった。新品タイヤより1秒も遅いということはない。ただこれは改善の余地が大きいということも意味している」

 

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