もうひとりの”ファビオ”、ディ・ギャナントニオ。MotoGPデビューへ好発進「テストは全体的に満足できた」
MotoGPヘレステストで、来季のデビューに向けた準備を進めたファビオ・ディ・ギャナントニオ。初めてのMotoGPマシンのライディングは、うまく進んだと満足感を見せた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2022年、MotoGPクラスには新たに5人のルーキーライダーがデビューする。そのうちのひとりであるファビオ・ディ・ギャナントニオ(グレシーニ)は、ヘレステストでのMotoGPマシン初走行は、とてもうまくいったと語る。
ディ・ギャナントニオが加入するチームはグレシーニ。同チームは2021年まではアプリリアのワークスチームだったが、2022年はドゥカティのマシンを使用するインディペンデントチームとして参戦する予定だ。
ヘレス・サーキットで行なわれた2日間のポストシーズンテストでディ・ギャナントニオは、ドゥカティ・デスモセディチGPを初めてライディング。新しいマシンへの適応を精力的に進めた。テスト初日のタイムはトップから2.315秒差だったが、テスト2日目にはタイムを大幅に更新し、1.656秒までその差を縮めている。
ディ・ギャナントニオはドゥカティのMotoGPマシンを走らせることの喜びを隠しきれない様子だったが、2日間のテストで確実に改善できたため、充実した内容だったと語る。
「テスト2日目の始まりには満足している。最初にコースに出ていってすでに、初日の午後に記録したのと同等のタイムだったからね」
「これは僕が初日の走行から学ぶことができたということを意味しているんだ。だからかなり満足できている」
「少しだけど、MotoGPにおけるキーポイントのひとつである電子制御の部分での作業も始めていた。僕にとっては全く新しいことだ」
「説明を聞いて、僕らはどこが改善すべき部分か、もっとパワーを出すのか、あるいはカットするのかといったことを理解しようと努めていたんだ」
「フィーリングは改善していったよ。ただ(初日は)風が強くて時間が無駄になってしまったのは残念だった。コンディションがちょっと厳しかったね。特に高速コーナーでは、ウイングによってバイクをコントロールするのが難しかった。でも全体として僕はとても満足している。MotoGPバイクをライディングしていたんだから!」
なお他のルーキーライダーの例に漏れず、ディ・ギャナントニオもMotoGPマシンを乗りこなす上で要求される肉体面について、不足している部分があると感じているようだ。
Fabio Di Giannantonio, Gresini Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「正直、バレンシアからやってきて、精神的に疲れていた。でも、今止まるつもりはない。新作ゲームに手を付けたようなところだし、もっと続けていたいよ。もっとテストやレースをしたいね!」
「ただ体と心を休めるのも良いことだと思う。来シーズンに向けた準備という面でもだ。もっとトレーニングをしなくちゃいけないのは確かだろう。MotoGPはタフだからね。でも間違いなく仕上げていくつもりだ」
ディ・ギャナントニオはMoto3時代(2015~2018)にグレシーニから参戦しており、2021年に再びMoto2でグレシーニへ復帰。そしてMotoGPクラスもグレシーニから参戦と、このチームとの縁が深い。彼もグレシーニによって見いだされ、チャンスを与えられたことに感謝の言葉を述べている。
「チーム・グレシーニは僕を初期から信じてくれていた。彼らは僕に世界選手権で争うチャンスを与えてくれ、そしてMoto3では素晴らしい結果を得ることができ、Moto2を経てこうして最高峰クラスへの参戦することが出来た。信じられないことだ。本当に感謝している」
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