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ドゥカティ時代の苦戦再びは避けたい? ドヴィツィオーゾ、アプリリア加入断ったワケ

来季を休養期間とすることを決めたアンドレア・ドヴィツィオーゾだが、彼はアプリリアのレースシートを断った理由として、“自分のキャリアに必要な状況になかった”と説明している。

Andrea Dovizioso, Ducati Team

Andrea Dovizioso, Ducati Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 11月10日、アンドレア・ドヴィツィオーゾは自身の2021年に関する予定を公表。噂されていたテストライダー就任はなく、完全にフリーな状態で2021年を休養とすることと、2022年に現役復帰を目指すつもりであることを明かした。

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 ドヴィツィオーゾの来季については、ドーピング疑惑に揺れるアンドレア・イアンノーネの後任としてアプリリアへ加入するのではないかと考えられていた事もあった。しかし結局のところ、ドヴィツィオーゾはイアンノーネの裁判の行方に関わらず、アプリリア加入は選択肢として考慮していなかったという。

「アプリリアからのプッシュがあったことに関しては、本当に嬉しく思っている。過去、僕らはそのことについて話し合った。ただ僕がイアンノーネのこと(裁判の結果)を待っていたというのは事実ではない」

 ドヴィツィオーゾはそう語る。

「今のところ、それは僕が自分のキャリアに必要としている状況ではないとおもう。彼ら(アプリリア)はホンダやヤマハ、ドゥカティのように多大な予算がないにしても、とても良い、素晴らしい仕事をしていると思う。だけどMotoGPのレベルは本当に高くて、とても難しいんだ」

「僕はこうした状況をドゥカティとの関係が始まった時に経験している。MotoGPは難しくて、その内側にいるとそれがどれほどタフなものか、細部まで理解できる。だから彼らが本当に良い仕事をしていることが分かるんだ。でも、今のところそれは僕が必要としているものじゃない」

 ドヴィツィオーゾはヤマハやKTM、ホンダとテストライダー契約について話し合いを行なっていたことを認めている。しかし彼曰く、2022年にフルタイムのレースライダーとして復帰するために、何も契約を結んでいない状況で、可能性をオープンにしておくことが非常に重要だったという。

「ホンダに関してだけど、1ヵ月前に(テストライダーについて)話し合った」と、ドヴィツィオーゾ。

「他の提案と同じように、どの提案も実現しなかったのにはそれぞれ理由がある。でもとにかく、僕としてはそうしたサポートや、彼らが僕をテストライダー候補として取り上げてくれたことがとても嬉しい」

「だけど最終的に、テストライダーとなって、2022年にレース復帰へのドアが開かれていないということが僕にとってはとても重要な点となった。それが僕が契約を結ばず、フリーの身でいることを決めた理由だ。モータースポーツの世界では何だって起こり得る。2021年がどうなるか見てみよう」

 なおドヴィツィオーゾの2021年シーズンに関しては、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が3度目の手術を受けて2021年のレースを欠場する可能性があるという情報から、彼がその代役となるのではないかという噂も囁かれている。しかしドヴィツィオーゾは仮にその状況となったとしても、自動的にHRCからのオファーを受け入れるわけではないと主張した。

「皆マルクの身に何が起こっているのかについて考えすぎだと思うよ」

「誰も全ての詳細は知らないし、もちろん僕もだ。彼らは来年に向けた決断を今下すことは無いと思う」

「これはモータースポーツだから、どうなるか見てみよう。僕はフリーな身だけど、それは彼らが僕を呼べば飛んでいくということは意味していない。僕も考えてみるだろうし、どんな提案なのかについても考えて、皆と話して決めるだろうね」

 

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