テルエル13位のドヴィツィオーゾ「タイヤが完全に終わっていた」タイトルの芽は潰えた?
ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、MotoGPテルエルGPでリヤタイヤのライフが完全に終わってしまったことで13位という結果になったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
モーターランド・アラゴンでのMotoGP2連戦は、チャンピオンシップのランキング上位につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾにとって厳しいレースの連続だった。
10月25日に行なわれた第12戦テルエルGPで、ドヴィツィオーゾは予選17番手と低迷。決勝では追い上げることが急務となっていた。
そしてドヴィツィオーゾはレース中徐々にポジションを上げ、中盤には9番手まで浮上していた。しかし8コーナーでブレーキングミスをしてしまうと、大きくポジションを落とし、結果的に13位フィニッシュとなってしまった。
彼は決勝レースにソフトのリヤタイヤをチョイス。一方優勝したフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)はミディアムを選択していた。
ただドヴィツィオーゾの語った所によると、彼が今回苦戦したのは、ソフトタイヤを選択したことよりもマシンを快適に乗りこなせていないことに帰結するという。
「レース序盤は集団の中でのスピードは悪くなかった。だけどソフトタイヤは誰にとっても柔らかすぎ、消耗が大きなものだった」
ドヴィツィオーゾはそう説明する。
「快適に乗れていないなら、タイヤをより使ってしまう。アグレッシブに乗っているときにスムーズにはなれないんだ」
「そして、レースではまさにこれが起こってしまった。僕は完全にタイヤを使い切ってしまったんだ。腕上がりの症状もあったけど、これは良い乗り方ができていない、フィーリングが良くないときに起こるものなんだ」
タイヤ選択を間違えたのではないかと問われたドヴィツィオーゾは、前述の理由から仮にリヤにミディアムタイヤを履いていたとしても大きく結果は変わらなかっただろうと語った。
「タイヤ選択が良かったと感じるのか、悪かったと感じるのか……それは乗り方が関係していると思う」
「今のタイヤはそうではないけど……ここ2年間、僕らはライバルよりも柔らかいタイヤを使えていたことがほとんどだった」
「柔らかいタイヤを使っていても、スピードがあって上手く乗れているなら、タイヤをセーブすることもできるんだ」
「今回の僕らはそういうわけにはいかなかった。でもソフトとミディアムの(タイム)差は大きくて、ほとんどのライダーがソフトを選んでいたんだ」
「ミディアムを選んでいたら、多少は良くなっていたかもしれない。だけど最終的に(トップから大きな)差をつけられたことを考えると、その違いは些細なことだ」
「だからタイヤ選択がレースをより悪いものにしたとは思わない。これは単なる結果だ」
テルエルGPを13位で終わったことで、ドヴィツィオーゾはチャンピオンシップ争いで首位のジョアン・ミル(スズキ)とのギャップが28ポイント差に拡大した。彼はレース前日の時点ですでにタイトルは手中にないと語っていたが、この結果を受け再びタイトル獲得のチャンスが“ほぼゼロ”だと認めた。
「今はチャンピオンシップについて話すときではないと思う」
現時点でチャンピオンシップ争いで期待できるものは何かと訊かれたドヴィツィオーゾは、そう答えた。
「チャンピオンシップについて考えられるようなスピードが無いんだ。だから戦略だとか、何ができるかとか、チャンスはどれくらいあるかなんていうモノは、現時点でほぼゼロだと思う」
「だから、チャンピオンシップのことについて本当に話す時じゃないと思う。このスピードでは、戦うことができないんだ」
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