ドヴィツィオーゾ、終盤2ヵ月のレースが“鍵”と警戒。過密日程で怪我は命取りに
ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、MotoGPの2020シーズンの終盤2ヶ月の連戦が重要なものになると語った。
Andrea Dovizioso, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの2020年シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、スケジュール変更を余儀なくされている。
MotoGPクラスに関しては、開幕戦カタールGPではレースが中止となり、第2戦タイ〜第4戦アルゼンチンの延期が決定。開幕が5月初頭のスペインGPまで遅れる事態となってしまった。
延期されたグランプリは秋口から終盤へ開催が延期。その結果9月27日のアラゴンGPから11月29日の最終戦バレンシアGPまでの10週の間に、3連戦が2度含まれる8戦が行なわれるという非常に高密度なスケジュールとなった。
カタールGPが中止となったことで全19戦の予定となったMotoGPクラスだが、その40%がこの終盤の約2ヵ月間に集約されている。そのため負傷を負った場合、複数のレースを欠場することが予想され、必然的にチャンピオンシップ争いからの脱落を余儀なくされるだろう。
またこのスケジュール変更の影響はライダー側だけではなく、マシン開発にも及ぶことになりそうだ。MotoGPはこの8戦で60,000kmを移動するが、あるサーキットからサーキットへと移動する最中にマシンを改善することは難しいため、その性能は一定のものとなる可能性が高いからだ。
参戦ライダーの中でも最も安定性の高いライダーのひとりとして、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾが挙げられる。彼もその期間に良いフィジカルと技術的な状況で挑むことが、全てを決するだろうと考えている。
「全ては自分のスピード次第になる。自分が速ければ、そうした連戦で勝てるだろう。速さがなければ通常(予定されていたスケジュール)の連戦よりも更に危機的な状況に追いやられるはずだ」
ドヴィツィオーゾはそう語る。
「それがどうなるかは、自分の状況次第なんだ」
新型コロナウイルスの影響はヨーロッパでも大きく広がりを見せているため、スペインGPから再開できるかは不透明な状況だ。しかしドヴィツィオーゾはそうした不確実性に備えて、準備を続けていくと語っている。
「自分たちのルーティンに従うこと、普段行っていることを免除されたわけではない。プログラムは変更されたけれど、フィジカル面の準備は条件は変えられない」
「僕らは既にシーズン開始に向けて全てを準備してきた。それは何も変わらないし、あと少なくともひと月はトレーニングを続けるつもりだ」
「シーズンが再開された時には、休まないロケットのようにスタートするだろう。何がいつ起こるか次第だけど、多くのレースをこなしていくはずだ」
「でも現時点ではそれについてあまり考えてはいない。チャンピオンシップが始まった時に考えるよ。ドゥカティですら状況を理解しようとしているところなんだからね」
「イタリアで起こっていること(感染拡大)は、他の国でも起こる可能性がある。座って計画を立てていても無意味だよ」
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