アプリリアの優勝……加入のチャンスもあったドヴィツィオーゾには辛い現実? それでも「悔いはない」
アンドレア・ドヴィツィオーゾはRNFヤマハで苦戦が続いているが、加入のチャンスがあったアプリリアが速さを見せている今でも、後悔はないと語った。
2022年のアンドレア・ドヴィツィオーゾは、RNFヤマハで苦しいレースが続いている。その一方で、かつて加入のチャンスがあったアプリリアが速さを見せているが、自身の選択に後悔はないと主張している。
ドヴィツィオーゾは2020年シーズンまで長年ドゥカティに在籍。特に2017~2019年にかけては3年連続でランキング2位を獲得するなど速さを見せた。しかし2020年限りでドゥカティとは決別。翌2021年はフル参戦からは一時的に離れることになった。
ただドヴィツィオーゾは、マーベリック・ビニャーレスのヤマハ離脱による玉突き状態となり空くことになったペトロナス・ヤマハSRTのシートを2021年後半に獲得。2022年は後継のRNFヤマハから参戦している。
しかし、第3戦アルゼンチンGPでアレイシ・エスパルガロがアプリリアに初優勝をもたらしたことで、彼には判断を間違えたのではないかといった見方が向けられることになった。というのもドヴィツィオーゾは2021年に一時的にアプリリアでのテストライダーの役割を請け負っており、チームに加入するのではないかというウワサも広がっていたのだ。
加入を選ばなかったアプリリアが好調な一方で、ドヴィツィオーゾは依然としてYZR-M1への適応に苦戦。アルゼンチンGPもリタイアと対称的な結果に終わっているが、ドヴィツィオーゾはヤマハ陣営加入の判断に後悔はないと語った。
「(ヤマハを選んだことに)悔いはないよ。でも、それは僕がアプリリアと一緒にいたくなかったとか、そういうことじゃない」
「それどころか、彼らの成し遂げたこの結果には僕も凄く嬉しく思っている。短い間だったけれど僕は彼らと一緒に過ごして、チームのリラックスした生産的な雰囲気を体感してきたからね。とても嬉しいことだ」
「アレイシのことも祝福したい。結局のところ、彼がアプリリアのバイクを最初にフィニッシュラインへ連れて行ったんだ。アプリリアにとっても凄く良いことだと思う」
「”アプリリアが勝つなんて!”みたいな話じゃない。そして、そういった論争をするなら、僕は世界チャンピオンのマシンを走らせていたという話になるだけだ」
「与太話をしたいならすれば良い。でもしっかりと考えれば、常に起こる物事にはその理由があるんだ」
そう語るドヴィツィオーゾ。彼はアプリリアでの話し合いについて、実現しても恐らくフル参戦は実現せず、完全なテストライダーとして役割だっただろうと明かしている。
「繰り返しになるけど、アプリリアが素晴らしいレースウイークを過ごすことができたのを、嬉しく思う。彼らは優れていたし、この結果に値する」
「僕とアプリリアの話はちょっと別問題だった。僕にはアプリリアと一緒になる可能性があったけど、恐らくテスターとしてで、レーサーではなかっただろう」
「でもこれは僕の決断だから、問題はない。僕は自分にウソはつかないし、この結果にガッカリすることはない」
「それで、僕がアプリリアで走っていたとしても、勝っていただろうとは言えない。物事はそう思い通りにはならないものだ」
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