「怒っても何も変わらない」失意の6位もドヴィツィオーゾは冷静
アンドレア・ドヴィツィオーゾはサンマリノGPで6位フィニッシュにとどまったことについて、腹を立てても意味は無く、作業を続ける必要があると語った。

MotoGP第12戦イギリスGPの1周目転倒を喫してしまったアンドレア・ドヴィツィオーゾは、続くサンマリノGPでは完走を果たすものの6位と表彰台には手が届かなかった。
ドゥカティにとっても地元戦となるサンマリノGPだが、今回はドゥカティ勢がまとめて苦戦する状況に陥ってしまった。ドヴィツィオーゾの6位がドゥカティ勢で最上位となり、ジャック・ミラー(プラマック)が9位、ファクトリーチームのダニーロ・ペトルッチは10位にとどまった。
ドヴィツィオーゾは予選で6番タイムと辛くもセカンドロウを確保していたが、彼は予選終了後にホンダやヤマハに対して苦戦するだろうことが、公式テストを行ったことで予想できていたと話した。
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レース後にドヴィツィオーゾは、ドゥカティ・デスモセディチの現在の限界に面しても、冷静さを保つことが必要だと強調した。
「こうしたポジションになったことは残念だ。だけどテストで厳しい状況になることに気がついて、この週末は本当にハードに取り組んできたんだ」
「こういった状況では冷静でいること、そして上手く仕事に取り組んでいくことが必要だ。そしてそれを僕らはやった」
「僕が落ち着いて見えるとしたら、それは僕らにできることを理解しているからだ。僕らは使えるものから最大限のものを取り出している。他のことや、今やっていることと比べて心配する必要は無いんだ」
「僕らは懸命に作業に取り組んで、試している。トラックに出て腹を立てても何も変わらないんだ」
「今日のようにできる限りの結果を持ち帰る必要がある。トップから13秒差の6位は素晴らしいモノでは無いけれどね。一方で重要なのは、そうして最大限の結果を持ち帰ることだ」
「他にも話すことはあるけど、それはチーム内でやっておくよ」
今回、ドヴィツィオーゾが6位と振るわなかった一方で、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が今季7勝目を挙げた。そのためマルケスはチャンピオンシップ争いでは93ポイントの巨大なリードを築くに至った。
残り6戦で獲得できるポイントは150であり、数字の上ではまだドヴィツィオーゾにも逆転タイトルの可能性は残されている。しかしドヴィツィオーゾは、既に数戦前からマルケスとのポイント差について心配することは終わりにしていたと明かした。
「白旗を揚げる必要はない」
「ギャップは既に大きく、僕らにできることは毎回最大限のことをするだけだ」
「だけどレースを彼の後ろで終えているようなら、ギャップを縮めようとしている、なんてことは話せない」
またドヴィツィオーゾに次戦アラゴンGPの展開予想について訊くと、彼は次のように語った。
「去年はマルク、そして(アンドレア)イアンノーネと優勝を争った。だけど今はヤマハも改善してきているから、アラゴンでも彼らは強いと予想している。ここ(サンマリノ)でのようにね」
「僕らは落ち着くよう務めて、できる限りの結果を出す必要がある。他にできることは何もないよ」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | 第13戦サンマリノGP |
ドライバー | アンドレア ドヴィツィオーゾ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Jamie Klein |