
チャンピオンシップをリードしているアンドレア・ドヴィツィオーゾだが、彼はアレックス・リンスとバレンティーノ・ロッシが最後までタイトル争いに残ると考えている。
MotoGP2019年シーズンを第3戦まで終えた段階で、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾがタイトル争いをリードしている。ドヴィツィオーゾは過去2シーズンに渡り、タイトル争いにおいてマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)に対抗してきた唯一のライダーでもある。
そして、彼は今シーズンのタイトル争いに、アレックス・リンス(スズキ)とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が最後まで残ると見ているようだ。
タイトル争いが僅差の争いとなっているのは、第3戦アメリカズGPでマルケスが転倒したことによってもたらされたとも言える。マルケスはドヴィツィオーゾから9ポイント差のランキング4位に沈み、2位にはロッシ、3位にはリンスが割って入った。
ヤマハは近年ホンダとドゥカティから遅れをとっており、スズキは2000年から最高峰クラスのタイトルは獲得していない。しかしそうした状況でも、ドヴィツィオーゾは両メーカーがホンダとドゥカティを追い続けるのに十分な強さを備えていると考えている。
「違いは、昨シーズンよりも競争力のあるマシンを彼らが持っているという点だ」と、ドヴィツィオーゾは話す。
「スズキはすでに昨シーズンの終盤戦で連続して表彰台を獲得しているし、間違いなく進歩している」
「リンスは成熟という面で前進している。それからバレンティーノはマシンのレベルに合わせて自身を”作り直し”ている。だからふたりともチャンピオンシップを最後まで戦えると思う」
ただ、ロッシは2017年オランダGP以降、優勝から遠ざかったままだ。そしてドヴィツィオーゾは“レースで優勝していないなら、チャンピオンシップ優勝はできない”と断言している。
「少なくとも3回か4回は勝つ必要があると思う。仮に全てがイーブンだったとしてもね」
「過去2シーズン、僕たちはマルクを倒せなかった。彼は調子が悪い日でも常にマネージメントを行っていて、表彰台に乗っていたからだ」と、ドヴィツィオーゾは言う。
「しかし僕らが苦戦していた時は、彼のように上手くマネージメントができずにいて、結果は制限されてしまった」
「だけど今シーズン、僕たちはアルゼンチンやオースティンで見せたように、より強く、よりコンスタントになれると思う」
「競争力のあるライダーが他にも居ることは事実だ。だから予選でトップ10以内につけることすら難しい。だが、それは他のライダーにとっても同じことだ。僕らは毎戦ごとに考える必要がある」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | アレックス リンス , アンドレア ドヴィツィオーゾ 発売中 , バレンティーノ ロッシ 発売中 |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |