ドヴィツィオーゾ、MotoGP離脱前にドゥカティから“ボーナス”ゲットなるか？

　2020年のMotoGPもいよいよ最終戦ポルトガルGPを迎える。今季のライダーズタイトルは前戦バレンシアGPでスズキのジョアン・ミルが獲得を決めたが、ランク2位、3位といった上位の争いはまだ続いている。

　今季はマルク・マルケス（レプソル・ホンダ）が怪我で欠場続きとなったことで、過去3シーズンに渡ってランク2位を獲得してきたアンドレア・ドヴィツィオーゾ（ドゥカティ）がチャンピオンの最有力候補と見られていたが、彼はこのチャンスを活かすことができなかった。

　ミシュランの新構造のタイヤへの適応に苦しんだドヴィツィオーゾは、最終戦を前にしてランク6番手。ただ彼はまだランク2位、そして3位に浮上する可能性を残している状況だ。

　暫定ではあるが、今回がMotoGPでのラストレースとなるドヴィツィオーゾ。このレース如何でランク2位か3位かに入れるかどうかは、彼にとっても重要となるだろう。それはドゥカティとの契約で、年間チャンピオンもしくは2位か3位となった場合にはボーナスが支払われるよう設定されているからだ。そして後者の場合、100万ユーロ（約1億2千万円）のボーナスがドヴィツィオーゾの懐に入ることになるようだ。

「今週末のポルティマオ戦は、上位の戦いに戻りたいと思っている。タフな戦いになるだろうけれど、僕らはまだランキング2位や3位に挑むことができるんだ」

　ドヴィツィオーゾはチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。

「この難しい目標を、ドゥカティとの最後のシーズンで達成できれば、素晴らしいだろうと思う」

「僕にとってデスモセディチでの最後のレースになるだろうけれど、感動的な状況になるのは間違いない。そしてポルティマオは、MotoGPにとって初のサーキットだ。このことは今週末をもっと特別にしてくれる。楽しめることを祈ってるよ！」