ドヴィツィオーゾ、ヤマハの最新MotoGPマシンをテストへ「開発に貢献できることを願っている」
アンドレア・ドヴィツィオーゾは、今週ミサノでヤマハのMotoGPマシンをテストする予定だ。
かつてMotoGPで通算15勝を記録した実績を持つアンドレア・ドヴィツィオーゾ。彼はミサノで開催されるプライベートテストで、ヤマハYZR-M1に乗り込むという。
ドヴィツィオーゾは2022年を最後に現役から遠ざかっているが、負傷したカル・クラッチローの代役という形で、苦境に立たされているヤマハの開発にテストライダーとして協力する。彼は既に、現行バージョンのM1に慣れるための予備テストをすでに終えている。
2017年〜2019年シーズンは3年連続でマルク・マルケスに次ぐランキング2位になるなど、トップライダーのひとりとして活躍したドヴィツィオーゾ。テスト参加に際し、次のように語った。
「カルの状態がまだ良くないのは残念だし、彼が早く回復することを願っている」
「とはいえ、またMotoGPマシンに乗れるチャンスを得られてうれしいし、興奮している。このチャンスを与えてくれたヤマハに感謝したい。このバイクの開発に貢献できることを願っている」
ドヴィツィオーゾといえば、8年間在籍したドゥカティでの活躍のイメージが強いが、キャリア最後の1年半にかけてはペトロナス・ヤマハSRTに所属してM1を走らせていた。当時のM1はファビオ・クアルタラロがチャンピオン争いを繰り広げるなど高い性能を見せていたが、ドヴィツィオーゾは適応に苦しんでトップ10フィニッシュすら達成することができなかった。
ヤマハとしては、2010年代半ばにドゥカティを勝てるチームに押し上げたドヴィツィオーゾの経験と専門知識を活用したいと考えている。
ヤマハのチームディレクター、マッシモ・メレガリは「カルが一日も早く回復し、テストチームに戻ってくることを願っている」として、さらにこう続けた。
「しかしその一方で、我々も休んでいるわけにはいかない。アンドレアがカルの代役として、ミサノでのプライベートテストでヤマハファクトリーのテストライダーを務めることになった」
「アンドレアとヤマハは長年にわたって緊密な関係を築いてきた。ドヴィは高い技術と正確さを持ち、MotoGPのテクニカルな面もよく理解しているライダーだ」
「さらに彼はMotoGP選手権での経験に加え、ヤマハのMotoGPプロジェクトにも精通しているから、彼とパートナーシップを続けられることは大いに楽しみだ。彼は貴重なデータを収集し、我々に良いフィードバックを与えてくれるだろう」
なおミサノテストには、レギュラーライダーのクアルタラロとアレックス・リンスもオーストリアGPを終えた後にレッドブルリンクから直行して参加。M1の新しいパーツをテストする予定だ。
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