MotoGPシェイクダウンテスト最終日はドゥカティのピッロがトップ。ヤマハにトップスピード改善の兆候
セパンで3日間に渡って行なわれたMotoGPシェイクダウンテスト最終日は、ドゥカティのテストライダーであるミケーレ・ピッロがトップタイムをマークした。

セパン・インターナショナル・サーキットで2月5日から開始されたMotoGPのシェイクダウンテスト。各メーカーのテストチームが、レギュラーライダーが参加する公式テストに向けて準備を進めた。
初日、2日目は雨絡みのセッションとなってしまったが、3日目のこの日は終始ドライコンディション。ドゥカティのテストライダーを務めるミケーレ・ピッロが、2023年仕様のバイクで初めて2分を切る1分59秒803をマークした。ピッロは仕様の異なるバイクで0.315秒遅れの2番手も記録している。
初日と2日目にトップタイムをマークしたヤマハのカル・クラッチローは3番手。ヤマハはこのテストに中須賀克行、野左根航汰のライダー3人体制で参加しており、バイクも新型と旧型の比較を実施している。
非公式な計時データではあるが、クラッチローは時速334.4kmのトップスピードをマークしたようだ。昨年の同時期にファビオ・クアルタラロが同サーキットで記録したモノと比べ、時速4kmの向上が見られる。
ヤマハにとって、パワーの向上と最高速度の改善はオフシーズンの最大の目標だ。11月にバレンシアで行なわれたポストシーズンテストでは、新エンジンの改善が実感できないというライダーからのフィードバックがあっただけに、このデータはポジティブな兆候だと言える。
クラッチローはこの日、新たな空力パーツのテストに集中していたようだが、各メーカーとも重要なパーツは、10日(金)から始まる公式テストに残している印象がある。なおクアルタラロはすでにピットレーンに姿を現し、ヤマハのテストチームの作業をチェックしていた。
今季唯一のルーキーであり、シェイクダウンテストに参加したアウグスト・フェルナンデス(GASGAS)は4番手。バレンシアのテストで、すでにアプリリアと同様のサイドステップ・フェアリングを披露していたKTMは、そのデザインを進化させたブラックのプロトタイプをダニ・ペドロサの手に託し、テストを行なった。
しかしペドロサはこの日もトランスポンダーを装着せずに走行したため、彼のラップタイムがどの程度であったかは不明である。
このセッションの5番手はアプリリアのロレンソ・サヴァドーリ。ホンダのステファン・ブラドルがその後に続いている。
各チームは、2月10~12日に同サーキットで実施される公式テストで作業を継続。3月11~12日にアルガルヴェ・サーキットで再度テストを行なった後、3月24~26日の開幕戦ポルトガルGPに臨むことになる。
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