ドゥカティが”片想い”? ドヴィツィオーゾ、契約交渉で有利な立場に
アンドレア・ドヴィツィオーゾのマネージャーは、ドヴィツィオーゾ以上にドゥカティの方が契約延長を望んでいると語った。

アンドレア・ドヴィツィオーゾのマネージャーを務めるシモーネ・バッティステラは、MotoGPで13年目を迎えたベテランのドヴィツィオーゾ以上に、ドゥカティ側が契約延長を望んでいると語った。
ドゥカティは、2021年以降のライダー候補としてマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロの獲得を狙っていたが、どちらもヤマハとファクトリー契約を締結。これにより、契約交渉におけるドヴィツィオーゾの立場は大幅に強化された。
また、ドゥカティはジョアン・ミルの獲得にも興味を持っていたようだが、ミルはアレックス・リンスと共にスズキ残留が確実視されている。
ドゥカティのスポーティングディレクターのパオロ・チアバッティはこうした状況の変化により、来シーズンに向けてワークス契約を結んでいるライダーの中から、ファクトリーチームのライダーを選ばなければならないだろうと述べた。
一方、バティステラはスペインのメディアに、ドヴィツィオーゾは全てに対して”オープン”であり、2021年の契約締結を急いでいるわけではないと主張した。
「ドヴィツィオーゾがドゥカティを必要としている以上に、ドゥカティがドヴィツィオーゾを必要としている」
「そしてそれはライダーとしてだけではなく、技術的なプロジェクトにおける必要性もあるんだ。契約交渉は5月中旬から月末まで開始されないだろう」
3月に34歳を迎えたドヴィツィオーゾは、41歳のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、昨年10月に34歳となったカル・クラッチロー(LCRホンダ)に次いで、MotoGPのグリッドで3番目に年齢の高いライダーとなった。
だがバティステラは、ドヴィツィオーゾは引退を考えてはいないと主張した。
「当然、アンドレアはレースを続けたいと考えているが、現時点で彼は何の交渉もしていない。なぜなら、色々なプロジェクトがどのように発展するか見たいと考えているからだ」
「ドゥカティがマーベリックやクアルタラロのようなライダーを獲得しようとしたことや、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の動向を常に注視していることについて、アンドレアは気にしていない。ドゥカティが(ホルヘ)ロレンソなどとサインした時と同じようにね」
「彼は、メーカーには常に才能のある若者を探す必要があることを理解しているんだ」
昨シーズンはドゥカティが思うような競争力を発揮できず、勝利数では2勝と、2016年以来最低の成績となったドヴィツィオーゾ。3シーズン連続でマルケスに次ぐランキング2位を獲得したものの、ドヴィツィオーゾとドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャとの間で緊張が高まっているという噂も流れた。
「アンドレアが決断を下す上で最も重要視するのは、プロジェクトとそれに関わっている人だ」と、バティステラは付け加えた。
「アンドレアとジジが、緊迫状態だったのは事実だ。だが、それはプロジェクトを強化するための、プロフェッショナルな関係だったからだ。自分の意志を互いに押しつけることが優先事項ではなく、どちらもただ勝ちたかっただけなんだ」
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