“得意”カタールで勝利逃したドゥカティ……でも大丈夫! チーム上層部「2020年から改善大きい」
MotoGP開幕戦と第2戦で優勝を逃してしまったドゥカティだが、スポーティングディレクターのパオロ・チアバッティは心配しておらず、競争力を改善できたことに満足していると主張した。
Jack Miller, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
ロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれたMotoGP開幕戦カタールGPとドーハGPは、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロがそれぞれ優勝。ドゥカティは得意とするサーキットで敗れてしまったが、スポーティングディレクターのパオロ・チアバッティは結果を問題視していない。
舞台となったロサイル・インターナショナル・サーキットは近年、ドゥカティが強さを発揮してきたコースで、2018年と2019年はアンドレア・ドヴィツィオーゾが優勝した。
昨シーズンは新型コロナウイルスの影響でMotoGPクラスのレースが中止となったため、今シーズンは2年ぶりの開催となったが、開幕戦ではフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がレコードを更新する速さでポールポジションを獲得。
第2戦はプラマックのホルヘ・マルティンがルーキーながらPPを獲得し、さらにチームメイトのヨハン・ザルコがMotoGPの最高速度の記録を塗り替えるなど、ドゥカティ勢はその速さを示していた。
そのため彼らのロサイルでの優勝が続いていくことが予想されたが、前述の通り勝利したのは2戦ともヤマハであり、ドゥカティ勢は表彰台獲得に留まった。
得意とされるサーキットを勝利無しで離れることになり、ドゥカティとして心配はしていないのかと、スポーティングディレクターのパオロ・チアバッティに訊くと、彼はそれを否定しつつ、競争力を2020年シーズンから改善できたことに満足していると語った。
「ドゥカティは得意なコースで勝てなかった、と思う人もいるかもしれない」と、チアバッティは言う。
「だが我々はこの2戦で、レコード更新タイムでポールポジションを獲得しており、6つの表彰台のうち4つを獲得している。そしてチャンピオンシップをザルコの手でリードしているんだ」
「少なくとも1戦で勝っておきたかったというのはあるが、我々が嬉しくないとしたら、他のメーカーはどうなる?」
「ドゥカティが2018年と2019年にドヴィツィオーゾと優勝しているという事実に立脚している者もいるが、使用されているタイヤが当時と今とで違っており、それに対処していくことが必要なことも考えて欲しい」
「2020年シーズンのプレシーズンテストの段階で、既にドヴィツィオーゾにそれまでのような競争力がなかった。だから我々はそこから(2021年にかけて)の進歩にかなり満足しているよ」
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