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マルケス弟との表彰台争いにジャック・ミラー「Moto3時代を彷彿させるものだった」

ドゥカティのジャック・ミラーは、第17戦アルガルヴェGPのレースでアレックス・マルケスと繰り広げた表彰台争いを“2014年を彷彿させる”バトルだったと語った。

Jack Miller, Ducati Team

Jack Miller, Ducati Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第17戦アルガルヴェGPはドゥカティ勢の活躍が光る週末となった。その中、レース終盤ではジャック・ミラー(ドゥカティ)とアレックス・マルケス(LCRホンダ)の3位表彰台争いが激化。このふたりは2014年Moto3クラスにおいてチャンピオンシップを争っており、その当時のバトルを思い出させるものとなった。

 ミラーは、全25周で行なわれたレースの中で、序盤から3番手につけ表彰台圏内を走行。一方のマルケスはその後ろから、ミラーを含む先頭集団を追う形となっていた。

 ミラーは12周目にマルケスに一度先行を許すも21周目にマルケスのミスを逃さず、再び前に出た。その後、このふたりはテール・トゥ・ノーズ状態で最終ラップまで争うかと思われたが、残り2周となったところで、転倒による赤旗が提示されレースはそのまま終了となった。

 このことにより、ミラーは第7戦カタル二アGP以来となる表彰台を獲得。マルケスにとっては今シーズン初となる表彰台獲得の機会を奪われる不運となってしまった。

 ミラーはそのレースを以下のように振り返った。

「レース後半に向けて、中盤はタイヤを持たせようとしていた」

「残り8周(17周目)となったあたりでプッシュし始め、(残り5周で)アレックスをパスした後、ターン7で一瞬大きな失速があって、エンジンブレーキの設定変更をしたんだけど、彼に追いつかれてしまったんだ」

「終盤の戦いに向けて準備をしていたけど、レースは赤旗終了となってしまった」

「このようなことが起きるとは、なんだか奇妙な感覚だったよ。最後のバトルに向け準備をしていたからね」

「特にアレックスと僕の間にはちょっとした“ヒストリー”があるからなおさらだ。2014年を彷彿するものだった」

「最後はバトルになると思っていたけど、そうはならなかった」

 2014年Moto3クラスのチャンピオンシップでは、マルケスから僅か2ポイント差でタイトル獲得を逃したミラー。そのミラーは翌年MotoGPクラスへ飛び級を果たし、マルケスはMoto2クラスへ昇格を決めた。そして昨年からマルケスもMotoGPに戦いの舞台を移し、今回7年ぶりとなるバトルが実現した格好だ。

 またミラーはチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤが圧倒的な速さで勝利したことを受け以下のように語った。

「チームがコンストラクターズタイトルを獲得したことはとても嬉しい」

「ペッコ(バニャイヤ)は素晴らしいレースをした」

Jack Miller feierte mit Francesco Bagnaia den Gewinn der Konstrukteurs-WM für Ducati.

Jack Miller feierte mit Francesco Bagnaia den Gewinn der Konstrukteurs-WM

Foto: Motorsport Images

 さらに、ミラーは早々に先頭集団を行くバニャイヤとミルのグループから脱落したことに対して、こう付け加えた。

「スタートを切り、ターン1で彼(バニャイヤ)は僕を一気に抜き去っていった。それで彼がプッシュしたがっているのがわかったね。そして実際にプッシュしていった」

「僕は1分39秒台をコンスタントに出し周回していたけど、彼はものすごい勢いで僕たちを突き離していった」

「その後、僕は5コーナーで小さいミスをしてしまった。ジョアン(ミル/スズキ)も同じようなミスをレースを通じて犯していて、その一方で彼(バニャイヤ)は首位をキープしていた」

 
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