大乱戦を制したマルケス「こんなに激しくなるとは思わなかった」

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大乱戦を制したマルケス「こんなに激しくなるとは思わなかった」
David Gruz
執筆: David Gruz
翻訳:: 松本 和己
2018/07/02 22:25

大乱戦を制しオランダGPで優勝を果たしたマルク・マルケスは、当初は落ち着いてレースを進める予定だったと明かした。

 MotoGPオランダGPを制したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、当初のプランでは落ち着いてレースを進める予定だったものの、すぐにバトルに加わらなければ負けると悟ったのだという。

 ポールポジションを獲得したマルケスは、順当にスタートを決めホールショットを奪った。しかしドゥカティのホルヘ・ロレンソがロケットスタートを決めて10番手から一気に2番手に浮上、さらにマルケスまでもパスし1周目をトップで終えた。

 マルケスも負けじと食い下がり、レースは混戦模様となっていった。先頭集団は8台ほどに絞られたが、マルケスにはその中でのバトルで何度か危ない場面が見られた。

 最初のひとつは、5コーナーでスズキのアンドレア・イアンノーネにパスされる際に接触。マルケスは大きく挙動を乱したものの、なんとか転倒を免れた。

 2つ目は、マルケスがレースをリードしているレース終盤、後方から迫って来たマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)と9コーナーで横並びとなった時だ。両者は何度か接触した後、ラインが膨らみ危うくグラベルに入ってしまうところだった。

 結果的にマルケスはポジションを2つ失っただけで済み、そこから挽回して優勝を勝ち取ったが、マルケスはビニャーレスとの一件は恐ろしかったと振り返った。

「僕が最も覚えているのは、ビニャーレスとの件だ。かなり恐ろしかったからね」と、彼は『BT Sport』に語った。

「8コーナーで僕がミスをして、ふたりが並んだ。そして彼がブレーキをかけた時に、コンタクトがあったんだ」

「僕のレバーに当たった。滑ってしまって、ブレーキを離してしまった」

「僕は、”グラベルに行ってしまう”と思った。でも、ギヤを1速に入れることができてバイクを止められた。どうやったか分からないけどね」

「おそらくそれが、最も恐ろしい瞬間だった」

 ビニャーレスも、マルケスとの接触でグラベルに出てしまうと考えていたようだ。彼もなんとかアスファルトのランオフエリアで体勢を立て直し、今季初の表彰台となる3位を手にした。

「奇妙なことが起きた。僕はコースを出てしまうと思っていた。グラベルに出てしまうと思ったので、本当に恐かった」

落ち着いたレース展開を予想していたマルケス

 マルケスは、多くのライダーが優勝を狙える位置にいるとは考えていたものの、もっと”平穏”なレースになると予想していたようだ。

 当初のプランでは、レース序盤はそれほどプッシュする予定はなかったというマルケスだが、バトルに加わらなければレースに負けることになると、すぐに気づいたという。

「今日はトップグループみんながワイルドだった。僕たちは、みんなとバトルした」

「僕にも誰のか分からないけどタイヤマークが付いているし、僕も誰かにラバーを付けたと思う。僕たち(のバトル)は確かに限界だったけど、限界を超えることはなかった。素晴らしいことだ」

「こんなレースになると予想していなかった。集団でのレースになるとは思っていたけど、もっと落ち着いたものだと考えていた。でも、誰もがアタックしていた」

「それでも僕が問題なければ、静かにしているつもりだった。だけど、もし僕がアタックしなかったら、みんなが僕を追い越していくことになるとすぐに分かったんだ」

「だから僕はプッシュしようとした。(タイヤの)マネージメントをして、最後まで全力を尽くしたんだ」

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この記事について

シリーズ MotoGP
イベント オランダGP
ロケーション TTサーキット・アッセン
ドライバー マルク マルケス 発売中
チーム Repsol Honda Team
執筆者 David Gruz