ジャック・ミラー、掴み取ったスペインGPでの2勝目に感極まる 「努力し続けて獲得した勝利」
ドゥカティのジャック・ミラーは、MotoGP第4戦スペインGPでキャリア2勝目をマーク。MotoGPクラスでのドライコンディション初勝利獲得のため「ただひたすらに走り抜いた」と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ドゥカティのジャック・ミラーはMotoGP第4戦スペインGPでキャリア2勝目を記録。この勝利が努力し続けてきた事の成果だと誇った。
3番グリッドからスタートしたミラーはホールショットを決めると、そのまま序盤3周をリード。しかし、4周目の終わりにヤマハのファビオ・クアルタラロに先行を許してしまう。
先頭に浮上したクアルタラロに対し、ミラーは1秒の差をつけられるものの、なんとかこれを追走。ただクアルタラロは徐々に逃げつつあった。
だが14周目以降、腕上がりの問題を抱えたクアルタラロは急激にペースダウン。その隙にミラーは一気にその差を縮めると、容易に追い抜いて先頭を奪い返した。ミラーは後ろを走るチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤに対し、1.2秒のセーフティーを最終ラップまで保ち、そのままトップでチェッカーを受けキャリア2勝目を挙げた。
ミラーの優勝は2016年オランダGPでの初勝利以来。彼は今回の勝利を手にすることが、“衝撃的な”雨のアッセンでの優勝よりもはるかに難しいことだったと認めている。
「ここ(表彰台の頂点)にまた帰ってこられるか正直分からなかった。言い換えるなら、やっとここにきた」
レース後にミラーはそう語った。
「前回は雨での驚きの勝利。今回のものは確実に努力し続けて獲得した勝利だ」
「これまでの人生でここまで正確に走れたことはない。まさか25ラップをこんな風に連続で走れるとは思わなかったよ」
「だからこの勝利を獲得できたことは本当に素晴らしいね」
ミラーはレース後に「ジェットコースター」を通り抜けるような感情になったと語り、今シーズンのこれまでの不調に批評を浴びていた中でも信じ続けてくれたドゥカティの上層部に対して感謝を示した。
「素直に信じられないくらい嬉しい」と、ミラーは語る。
「チェッカーフラックが振られた後から……その前の12コーナーからこの“ジェットコースター”のような感情が続いているんだ」
「赤ちゃんみたいに泣いたかと思うと、次には腹を立てていたり……今日感じていることを言葉で表すのはとてもじゃないけどできないね。だってそれくらい嬉しいから」
「本当に素晴らしい週末で、日を追うごとに強さを増していくことができた。FP1とFP4ではただ自分のラップをこなすことだけをするようにと、自身に言い聞かせたんだ。そして(決勝で)ファビオのペースが落ちてきた時、行くしかないと思った」
「あと何ラップあるのかを確認しながら、『これは長い間一人で前を走ることになるぞ、本当にこのままいけるのか?』とヘルメット越しに自問していたよ」
「ジジ(ダッリーニャ/ゼネラルマネージャー)、ダビデ(タルドッツィ/チームマネージャー)、パオロ(カンピノティ/プラマック代表)、クラウディオ(ドメニカリ/ドゥカティCEO)を始めとするドゥカティのみんなに感謝している」
「クラウディオはいつも僕の味方で、信じてくれた」
「彼らと両親、そしてみんなに感謝してもしきれない。今はただ胸いっぱいの気持ちだ」
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