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今年もアルゼンチンではアプリリアが最有力? エスパルガロ「僕らのバイクがここに合っているワケじゃない……他よりはマシだけどね」

MotoGP第2戦アルゼンチンGPの初日FP1とFP2ではアプリリアがいずれも1-2を独占する速さを見せているが、アレイシ・エスパルガロはバイクが特にこのサーキットに合っているわけではないと語った。

Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第2戦アルゼンチンGPの初日に行なわれた2回のフリープラクティスは、いずれもアプリリア勢が1-2を独占する速さを見せた。しかし同チームのライダーであるアレイシ・エスパルガロは、アプリリアがこのサーキットを特に得意としているわけではないと認めつつも、「他のバイクよりは悪くない」と語った。

 アルゼンチンGPのFP1は、アプリリアのマーベリック・ビニャーレスがトップタイム、2番手にはチームメイトのエスパルガロが続いた。その後行なわれたFP2でも、今度はエスパルガロが首位でビニャーレスが2番手と、またもアプリリアが1-2体制を築いた。

 今回のグランプリの舞台となっているテルマス・リオ・オンドは、昨年エスパルガロがアプリリアに初優勝をもたらしたサーキット。相性の良いコースであると言える。そして今年も引き続きこのサーキットで速さを見せている。

 アプリリアがなぜこのサーキットでこれほど優れているのかと尋ねられたエスパルガロは、実はアプリリアのマシンがこのコースに合っているとは感じていないという。そのため、その質問に対する答えを持ち合わせていないと語った。

「分からない。分からないよ」

 エスパルガロはそう語った。

「つまり正直なところ、このバイクはここのコースに合っているわけじゃない。でも、他のバイクよりはマシだと思う」

「でも、僕らのバイクが特に良いわけじゃないよ。ポルティマオ(開幕戦ポルトガルGP)での方が10倍フィーリングが良かった。グリップも高かったし、ターンインも良かった。ブレーキだって良かったんだ」

「でもここでは、いつも氷の上を走っているみたいで、常に滑っている印象だ。クレイジーなフィーリングだよ。とはいえ、他のバイクはさらに悪いみたいだ」

 アプリリアが速かったのはアタックラップだけではない。ロングランも実に優れており、昨年に引き続きアルゼンチンGPの優勝有力候補に数えられるだろう。

 エスパルガロは、今週末を迎える前から自信を持っていたものの、昨年のような失敗を繰り返さないために、慎重な姿勢を崩さなかったと認める。

「ここにやってくる前から自信を持っていた。でも、実際にどうなるかは分からないから、常に疑問を抱いてここにやってきたんだ」

 そうエスパルガロは語った。

「今年はまた別のシーズンだし、バイクも別。全体のレベルも非常に高くなっている。そんな中でも再びうまくいくということを確認できてよかった」

「僕は今朝、オーバーライドしないように、少し注意を払ってスタートした。昨シーズン、僕はシルバーストンで大きなミスをした。シルバーストンで転倒したことで、タイトル争いに加わる大きなチャンスを失ったんだ」

「午前中は少しリラックスして、午後はもう少しプッシュするようにした。それが、僕が今年やったことなんだ。中古タイヤでのペースは非常に力強いモノだったし、アタックラップも速かった」

 ビニャーレスは、アプリリアのふたりが揃って速いことは、チームにとって大きな後押しになるはずだと語った。そしてそれは、スズキに在籍していた頃を思い出させると、ビニャーレスは言う。2015年と2016年、ビニャーレスとエスパルガロは、スズキでチームメイト同士だったのだ。

「お互いにプッシュし合う必要がある。それは、アプリリアにとっては良いことだよ」

 そうビニャーレスは語った。

「2015年にスズキにいた時も同じだった。コース上では互いに競い合っていたけど、サーキット以外では僕らは良い関係を築いていたんだ」

「賢く戦わなければいけない。アプリリアが好調な理由は、チーム内部の調和にある。これは、同じままでなければいけない。ライバル関係であるのは良いことだ。だから、もっと速く走れるようにならなければいけないのだ」

 
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