エスパルガロ兄、”タイ”苦戦予選Q1敗退……「これ以上速く走れなかった」
タイトル争い真っ只中にあるアレイシ・エスパルガロは、MotoGP第17戦タイGP予選で13番手に沈んでしまった。苦しんでいるエスパルガロは「これ以上速くはできなかった」と語っている。

MotoGP第17戦タイGPの予選で、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)はQ1敗退の13番手と苦戦。彼は「これ以上速くはできなかった」と苦しい状況を語った。
エスパルガロは現在ランキング3番手でタイトルを争っているが、タイGPでは苦戦してしまっている。
特に予選ではQ2へ直接進むことができず、Q1からのスタートになったと思えば、トップ2に入ることができずQ1で敗退。決勝レースは13番手と中団グループから挑むことになった。ランキング首位と2番手が上位グリッドからスタートすることを考えると、痛い展開だ。
今回の苦戦の裏には、暑さ対策として持ち込まれているより硬いカーカスのタイヤの存在があると見られている。実際、過去に同じタイヤの持ち込まれたインドネシアとオーストリアで、エスパルガロは苦戦していた。
「今週末は本当に頑張ってきたから、満足だよ」と、予選を終えたエスパルガロは語った。
「僕にできることは全部試したけど、これ以上速く走ることはできなかった。今朝は(セッティングを)一変させたマシンを試したけど、上手くいかなかった」
「FP4ではユーズドタイヤで競争力を発揮できるか試して、20周目に1分31秒3を刻むことはできた」
「でも、それでも十分じゃない」
「予選ではどのコーナーでも超レイトブレーキをかけ、コーナー脱出ではタイヤのスピンを避けるために超スムーズな加速をしていたんだ」
「だけどバイクは前に進んでくれず、フラストレーションが溜まったよ。僕はベストを尽くした。だからたとえ(Q2進出に)0.1秒足りなかったとしても、僕のラップには満足している」
「イライラするけど、これ以上速く走るのは難しかった」

Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
なおエスパルガロはリヤタイヤに関して、アプリリアを長年悩ませてきた問題ではあるものの、それは「他のライダーも同じだ」として、言い訳はしなかった。
「初日のテクニカルミーティングでは、メンバーからはタイヤのカーカスが違うから(苦戦している)と聞かされた」
予選で速さが不足したことについて、タイヤカーカスが全ての原因なのかと聞かれると、エスパルガロはそう答えた。
「でも、それは他のライダーも同じだ。だから『そんなことは僕に言わないでくれ』と話した。カーカスが違うことは分かっている。でもそれでも他のライダーは速いんだ」
「なのに、どうして僕らは苦しんでいるんだ? それを理解しなくてはならないんだ」
「来年は暑いコースもたくさんある。ミシュランが持ち込むタイヤに適応する必要があるんだ」
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