「ビンダーとの接触は避けられなかった」エスパルガロ、タイ11位もポイント差接近でモチベーションアップ
アレイシ・エスパルガロはMotoGPタイGPでブラッド・ビンダーと接触があり、ペナルティが科された。彼いわく、この接触は避けられないモノだったという。
MotoGP第17戦タイGPでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は2周目にブラッド・ビンダー(KTM)と接触。しかしエスパルガロは、この接触が避けられないモノだったと説明してる。
ビンダーは、ターン3へのブレーキングでアウト側からエスパルガロを抜きにかかったが、アウト側へ膨らんだエスパルガロがビンダーにヒット。この接触は審議対象となり、エスパルガロにロングラップペナルティが決定した。
10周目にペナルティを消化したエスパルガロは、最終的に11位でフィニッシュしたが、ビンダーとの接触は避けられなかったとレース後に語った。
「あのコーナーの映像を見られたら分かるんだろうけど、僕はもう限界ギリギリだった」と、エスパルガロは言う。
「でも(ターン4に向けた)直線で僕は彼と並走していたんだ。それで一緒にブレーキングに入って、彼はアウト側でブレーキをリリースした」
「これは典型的な接触だよ。ブレーキを離した彼に対して、僕は接触を避けることができなかった。それで僕たちは互いに接触したんだ」
「問題はウエットコンディションの視界だと、どれだけオーバーテイクが難しいかということだ」
「モルビデリ(フランコ・モルビデリ/ヤマハ)は最終ラップで二度も僕にぶつかってきた。彼も来年の契約が欲しいんだろうけど、2度もぶつかってきたんだ」
「信じられなかったし、理解できなかった。それに彼はロングラップペナルティも受けていなかった。でもまあ、それも良い。レースはレースだからね」
11位に終わったエスパルガロではあるが、タイGPではポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が17位フィニッシュで、ノーポイントレース。そのため、エスパルガロはクアルタラロとのギャップを20ポイントにまで縮めることができた。
Brad Binder, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
日本GP、タイGPと厳しいレースが続いたエスパルガロだが、こうしてランキングで接近できたこともあり、ラスト3レースに向けてモチベーションは最高潮となっているという。
クアルタラロとのポイント差が縮まったことについて訊かれると、エスパルガロは「それは今日2番目に良い出来事だよ」と答えた。
「一番は家族のいる自宅に帰れることだね。2番目がファビオとのポイント差を縮められたことだ」
「ここ2戦ではかなり不運もあったけど、こうして20ポイント差となってモチベーションに溢れているんだ」
「次はオーストラリアとマレーシアだけど、僕らにとってはかなり良いサーキットだと思う。今日は雨や色々なことが起きたけど、何らかの兆候だと思っているんだ。(次は)楽しめると思うよ」
なおレース前にはエスパルガロが運営側のスタッフと議論を交わしているシーンも見られた。
エスパルガロはこの時の内容に関して、他のライダーが意見を運営側に伝えていないと感じており、それに腹を立てていたと明かした。
「他のライダーに怒っていたんだ。僕はロリス(カピロッシ/FIMセーフティーオフィサー)に『コースは完璧だ。良いレースができると思う。ただターン3と4は清掃してほしい。あそこは多くのライダーがコースを横切るんだ』と伝えていた」
「レースをしたくなかったとかそういう事じゃない。(他の)ライダーに“どう思う?”と聞くと、ファビオなんかは『あー、視界が全然ないね』と言う。だから僕は『OK、彼ら(運営側)のとこに行って伝えてこい。バイクに跨ってちゃだめだ。クラッシュが発生してからみんなのせいにすることはできないぞ』と言っていたんだ」
「ここにはセーフティコミッションという組織があり、レースディレクションだっている。彼らにコースを改善するための情報を提供できるのは、良いことなんだ」
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