一か八かのアタックだった? アレイシ・エスパルガロ、ポールポジション獲得も「1周を終えられて良かった」
MotoGPカタルニアGPでポールポジションを獲得したアプリリアのアレイシ・エスパルガロ。しかしそのポールラップは簡単にはいかなかったようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、MotoGPカタルニアGPでラップレコード更新というタイムでポールポジションを獲得。しかしそのラップは楽しめなかったという。
エスパルガロは、今季アルゼンチンGPで初ポールポジション&初優勝。ここまで4戦連続で表彰台に登るなど、ランキングトップに迫る勢いを見せている。
カタルニアGPでも初日からその速さを見せ、金曜日の総合トップタイムをマーク。土曜日の午前中に行なわれたフリー走行3回目では、舞台となっているカタルニア・サーキットのラップレコードを更新した。
予選Q2では、エスパルガロはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)やフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)との接近したアタック合戦の中、1分38秒742をマーク。エスパルガロは、さらなるアタックでは攻めた結果ターン10でコースアウトを喫したが、結果的にバニャイヤを0.031秒差で退けたエスパルガロがポールポジションとなった。
「今シーズンで最も難しいラップだった。超、超トリッキーなコンディションだった」
予選後のパルクフェルメでエスパルガロはそう語った。
「チームと話していて、1分38秒台に入れるかどうかは分からなかった。最初のアタックで多くのライダーが1分39秒台に入っていたから、ポールポジションを取るには1分38秒台が必要だったんだ。一か八かだったよ」
「マシンは至るところでスライドして、本当にクレイジーなラップだった。楽しめなかったよ。全てのコーナーで限界まで攻めていたから、最終ストレートでリヤの車高調整デバイスを起動した時に『このラップを終えられたのはラッキーだったよ』って言ったんだ」
「だからP1の文字を見た時はさらに嬉しかった。これが日曜日の決勝レースでアドバンテージになるかどうか見てみよう」
Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
またエスパルガロは、予選終了後の記者会見でセッションを振り返り次のように語った。
「何度もフロントを失って、ハイサイドしかけたけど、僕はマシンの限界で走っていた」
「でも最後のふたつのコーナーはとても、とても速く走れたんだ。だからクラッシュすることなくラップを終えられて本当に良かった。もう勝利みたいなモノだよ」
「P1の文字を見た時は本当に嬉しかった」
エスパルガロは、4回のフリー走行のうち3回でトップタイムをマーク。週末を通して速さを見せ 、FP4ではトラクションコントロールで良いセットアップを見いだせたとして自信をみせていた。
しかし決勝レースに向けては、リヤタイヤのマネージメントとレースペースの配分がカギを握ると考えている。
「通常のレースの90%は最速のライダーが勝つけど、ここカタルニアではそう簡単にいかないんだ。僕はとても速く走れるけど、リヤタイヤのマネージメントもする必要があるんだ」とエスパルガロは言う。
「マシンとトラクションコントロールのせいで、何もできずにただ加速して、ただマシンに抜かれるのを待つだけの瞬間があるから、少しフラストレーションが溜まることもある」
「FP4では、タイムを温存するとタイムを大きくロスするかどうか、様々な電子制御のセットアップを試してみた。その結果にはかなり満足している」
「僕らのペースはかなり強いから、決勝レースではスピードとリヤタイヤ消費のいい塩梅を見つける必要があるだろうね」
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