絶賛タイトル争い中のエスパルガロ兄、アプリリアと契約延長しないのか？　「何が起きているのか分からない」

　2022年限りでMotoGPライダーの契約は多くが満了となる。アプリリアとアレイシ・エスパルガロもその一例だが、彼は契約延長に関してアプリリアで何が起こっているのか分からないと現状を語った。

　エスパルガロは2017年にアプリリアへ加入して以来、マシンの開発を引っ張る存在として長く走ってきた。その努力は報われつつあり、2022年第3戦アルゼンチンGPで自身初＆アプリリア初優勝を達成。第5～7戦では3戦連続表彰台を獲得するなど、好結果を残している。

　ただ彼とアプリリアの契約延長に関する話し合いは、順風満帆とはなっていない。第4戦アメリカズGP時点でエスパルガロはチーム側との最初の話し合いで、条件に大きな隔たりがあったため”悲しく”させられたと明かしている。

　第7戦フランスGPで3位となった後、これでアプリリアはエスパルガロに“ノー”を提示しづらくなったか？　と尋ねると、彼は次のように答えた。

「何が起きているのか分からないんだ。だから、なんと答えて良いかも分からない」

「この件は僕に影響を与えてはない。僕は今とてもハッピーだし、楽しんでいるからね」

「将来に関してすぐに分かれば、それは助けになるだろう。精神的に落ち着きをもたらしてくれるだろうから」

「僕にこれ以上できることはないんだ。どのレースでも勝つ可能性があるけど、それは非常に難しいことだ。毎レースを表彰台で終えるのが、僕にできる全てだ」

「でも、MotoGPのライダーズマーケットも、チャンピオンシップ自体もクレイジーだ。ライダーのレベルは信じられないほどなんだ」

　7戦を終えてランキング2番手と絶好調のエスパルガロ。彼は今シーズンのマシンについては「夢見ていたモノ」だと語りつつも、現在の調子の良さを上手く説明できないでいる。

「実際、言葉が無いんだ」と、エスパルガロは言う。

「説明ができない。何が起きているのか分かっていないんだ」

「今年は凄く楽しんでいるよ。僕が夢見ていたバイクを手に入れたんだからね」

「エンジニアには僕が常に夢見ていたようなバイクを作ってくれるように要望していた。そして、彼らはとても難しいことだけど、それをやり遂げた。プレシーズンテストの段階からバイクは大きく改善していたんだ」

「このバイクは僕が常々欲しいと思っていたバイクだ。今は（ランキング首位、ヤマハのファビオ）クアルタラロからたった4ポイント差で、7戦で100ポイント近く獲得しているし、チームランキングでは首位だ。もの凄い結果だ」