“勝利無くとも”後悔なし! エスパルガロ弟、KTM4年間での仕事を誇る
ポル・エスパルガロは来季レプソル・ホンダへ加入し、4年を過ごしたKTMを離れることになるが、彼はこのKTMでのキャリアは勝利こそなかったものの達成してきたコトに“非常に満足している”と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
KTMが2017年にロードレース世界選手権MotoGPクラスへ参入して以来、チームのエースライダーとして開発を牽引してきたポル・エスパルガロは、2020年限りでチームを離脱。来季はレプソル・ホンダへと移籍する。
彼は2018年最終戦バレンシアGPでKTMにとっての初表彰台を獲得。KTMはその後成長を続け、2020年シーズンには計3勝をマークする躍進を見せた。
ポル・エスパルガロ自身は何度も優勝争いに割って入ったものの、最終的に未勝利。ただ彼は未勝利のままホンダへ移籍することについて後悔は無いと語っており、KTMで達成してきた事に満足しているとシーズンを振り返った。
「何も嘘はつかないと約束する。それ(勝利)は僕がKTMで探し求めていたものじゃない」
勝利を記録せずにKTMを離れることは苦しいものかと訊かれたポル・エスパルガロはそう答えた。
「多くの人が会見とかで『勝たなきゃいけないよね?』と聞いてきたけど……それほど重要なことじゃなかった。僕が勝ちたいと思っていたのは事実だけどね」
「確かに僕はいつでも勝ちたいと思っているし、勝つメンタリティでトラックに向かっている。だけどそうはならなかった」
「それに結局、(ジョアン)ミルが1勝だけで世界タイトルを勝ち取っている結果を見ればわかるけど、勝利は絶対に必要なものじゃないんだ」
「時には経験によって得られた知見がより重要なこともある。日毎の結果やシーズンを通しての結果、そして周囲の人々によって得られた知見だ」
「5回表彰台を獲得したあの5日間は本当に嬉しいものだった。“1勝の1日”よりも嬉しいものかもしれない。ポールポジションも2回だ。僕は何も逃してはいないよ」
「確かにチェコGPでは(勝てる)レースを逃した。僕は(ザルコとの接触でクラッシュせず)フィニッシュしていれば勝てるビッグなチャンスがあったと思うからね」
「だけどそれ以外に後悔はない。僕は全身全霊をかけて戦ってきた。優勝できなかったとしたら、それは僕がそれに値していなかったか、もしくは適切なときに僕が必要とされていることをできなかったからだろう」
「チャンスは何度もあった。あのとき(チェコ)はどうこうできるモノじゃなかったけど、オーストリアの2戦では優勝を争うことができるレースだったし、それについては僕らの問題だ。ミスが原因で勝てなかったんだ」
「だから後悔はない。自分自身に満足しているし、最終的に達成できた物事には本当に満足している」
ポル・エスパルガロは来年のホンダ入りについてはKTMで得た知識に満ちた“バンク”を持っていくと語った。
「5回の表彰台、2回のポールポジションを獲得して、ランキングは4位。(アンドレア)ドヴィツィオーゾよりも多くポイントを稼ぐことができた。ものすごく強いシーズンの終わり方だ」
「何も言うことはない。ただファクトリーとして達成してきたこと、ライダーとして達成してきたことは誇らしく感じている。将来に向け、“バンク”に知識を満タンに貯めることができているんだ」
「(KTMには)ただただ感謝の言葉を言うよ。共に過ごしたこの期間は素晴らしいものだった」
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