「ホンダの現状はKTMの初年度みたい……」エスパルガロ弟、苦戦続きでも好転の予感はアリ
2021年シーズンは苦戦が続いているホンダだが、ポル・エスパルガロはこの状況をKTM初年度に似ていると説明した。
写真:: MotoGP
2021年MotoGPシーズンはこれまで7戦を終了した時点で、コンストラクターズポイントにおいて全6メーカー中5位にホンダがつけている。そのホンダでは最新型のRC213Vを操る全ライダーが苦戦を強いられている状況だ。
カタールでの実りある5日間のプレシーズンテストを終え、開幕2連戦となったカタールでのレースで表彰台争いのライダーに近いペースとは裏肌に、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)も、ベストリザルトは8位とホンダ初年度はまだ期待に応えられるような結果を残せていない。
第7戦カタルニアGPで転倒を喫したエスパルガロは士気が低いことを認めつつも、KTMに在籍していた時と同じようにホンダの未来を良くすることができると確信していると語った。
「ここに来る前から、意気込みはすでに低くなっていたよ」
エスパルガロは続けて語る。
「KTMでの初年度でもこのような状況にいた。たくさんの問題を抱えていてベストなバイクではなかったからね。それでも僕たちはその状況を一変させた。そして今回も状況を好転させられる予感はある」
「それがいつホンダで起こせるかはわからない。明日かもしれないしね。僕たちはまだどのようにマネジメントをするのかを学習している段階で、バイクを理解することが一番大事なことだ」
「だけどある段階では前に進めると確信している。ただ問題は“いつ”なのかが分からないことだけどね」
なおチームメイトであるマルク・マルケスも第7戦カタルニアGPで同じく転倒リタイア。レプソル・ホンダはノーポイントでレースを終える状況になってしまった。
マルケスは2021年型RC213Vの問題点はリヤグリップの欠如にあると考えている。それによって加速が悪くなるだけではなく、ブレーキング時にも問題を引き起こしているようだ。
「この状況を説明するのは簡単だけど、正確にどの方向性で改善していけば良いのかを見つけ出すことは難しい」と、マルケスは言う。
「ただ僕たちは問題を抱えているということだけは言える。それは加速時にグリップがつかめないこと、そしてコーナー進入時にバイクをとめることができないことだ。原因はリアにグリップがないことだろう」
「バイクを止める時に僕たちは遅くブレーキをかける。でも僕とポルのように、バイクを傾けた状態で減速させると、今日のように転倒してしまう」
「ふたつの異なる領域の問題だけど、僕は問題の根っこは同じだと思っている」
「もうひとつの問題は加速時でグリップが得られないことだ。そのせいでストレートでも速度を失ってしまう」
「これら全てのことがレースで距離を走るほど不利に働くんだ」
ホンダはこれまで2021年シーズンで表彰台を獲得していない。このまま今シーズンの表彰台がゼロ回などということがあれば、2022年シーズンはコンセッション(優遇措置)が適応ということになる。その場合、シーズン中であってもエンジン開発ができる他、プライベートテストでレギュラーライダーを起用できるようになる。
マルケスはこの件に関して、ホンダは今シーズン中に表彰台を獲得すると確信しており、その状況には至らないだろうと考えている。しかしエスパルガロはHRCにとってこれらの優遇を受けられることは助けになると語っていた。
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